ポルシェ『マカン』新型、MRでデモ実施…1月25日デビューに先駆け

ポルシェ・マカン 新型のメディア向けMRデモンストレーション
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ポルシェは1月17日、最新のミックスドリアリティ(MR)と空間コンピューティング技術を駆使し、新世代の没入型製品デモンストレーションやメディア向けの技術説明会を行うと発表した。

最近開催された技術ワークショップでは、次期『マカン』に焦点を当て、新しいSF映画のセットや未来的なパフォーマンスアートのインスタレーションに迷い込んだかのような演出が施されれた。エンジニアやメディア関係者が新しい「メタクエスト3」のヘッドセットを装着し、空中を指差したり、しゃがんだり、曲がったり、覗き込んだりしながら、太極拳グループのように動き回った。

これまでのメディアイベントでは、ジャーナリストがメモを取りながらエンジニアがパワーポイントのスライドをクリックするという形式が一般的だったしかし、『タイカン』のARイベントアプリでは、iPhoneだけを使ってタイカンの詳細なエンジニアリングや独特な技術的特徴を掘り下げることができるという拡張現実(AR)の可能性を示した。

現在、ポルシェはMR技術を活用し、世界中からリモートで参加するユーザーも含め、仮想オブジェクトや他のユーザーと対話し、周囲を移動することができる三次元環境を作り出すことを目指している。この技術は、メタバースという没入型の仮想領域を構築するための基本的なツールだ。メタバースとは、様々なデジタルプラットフォームにまたがる仮想領域を指す。ポルシェは、現実の周囲を見ることができるパススルー視機能を備えたヘッドセットを使用し、VRレベルの没入感と実際の物理空間での自己位置認識の能力を組み合わせた体験を可能にしている。

このMR技術の応用により、実物のモデルや他の物理的モデルを製造し、世界中に輸送する必要がなくなり、コストと資源の節約につながる可能性が示されている。

P&Sインテリジェンスによると、2030年までにメタバースの世界市場価値は1.5兆ドルに達し、そのうち自動車業界からは165億ドルが生まれると推定されている。現在、メタバースユーザーの大多数は若い市場グループであり、調査によると、ジェネレーションZの回答者の56%が、仮想的に体験できる場合は車を購入する可能性が高くなると答えている。すべての年齢層のデジタルへの親和性が高まるにつれて、メタバース体験の関連性も増していくと見込む。

MR技術のこの応用が証明された現在、ポルシェはプレゼンテーション体験をさらに向上させるために、その可能性を引き続き活用していく予定、としている。

《森脇稔》

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