えっ、運転免許更新がキャッシュレス限定! 現金派はどうしたらいいの? 埼玉県

【2024年】埼玉県では運転免許更新は現金不可に! 完全現金派はどうしたらいい?
  • 【2024年】埼玉県では運転免許更新は現金不可に! 完全現金派はどうしたらいい?

2024年1月から、埼玉県では手数料の現金納付(収入証紙を購入)ができなくなり、キャッシュレス決済限定となりました。

早速、鴻巣の運転免許センターその他で混乱が起きているようです。

キャッシュレス社会がついにここまで来た現況をお知らせするとともに、その手段のない高齢者がどうしたらいいのかご案内します。

完全現金派はどうしたらいい?


埼玉県は現金納付全廃

全国の警察署や運転免許センターでは、キャッシュレス対応が進んでいます。

埼玉県では先んじて、現金納付を廃止してしまいました

キャッシュレス非利用者には衝撃のニュースです。確認します。

参照:埼玉県

運転免許もパスポートもキャッシュレスが義務となる

警察署だけではありません。

営業許可や免許登録等、あらゆる申請が対象になっています

個人の手続きでは、運転免許以外にパスポート申請も同様です。

その他、埼玉県が納付先のあらゆる手数料が対象となります。

すでに従来使っていた埼玉県収入証紙は、2024年1月より販売を打ち切っています。

3月までは購入済みの証紙があれば申請に利用できますが、4月以降は還付対応となります。

使えるキャッシュレス

鴻巣の運転免許センターや警察署、パスポートセンター等を含む、埼玉県の施設で利用できるキャッシュレスアイテムは次のとおりです。

・ クレジットカード(VISA、Mastercard)

・ 電子マネー(交通系IC、nanaco、WAON、楽天Edy)※PiTaPa不可

・ QRコード決済(PayPay、d払い、楽天ペイ、au PAY)

クレジットカードは、JCB、アメックス、ダイナース不可の点、やや厳しめです。

デビットカードはVISA、MastercardブランドならOKです。

キャッシュカード(J-debit)は不可です。

タッチ決済(VISA)が使えます。

還元率3%のVisa LINE Payプリペイドカードも使えるわけです。

キャッシュレス手段がない場合はどうする

警察署等の行政機関では一切現金は受け付けません

ただし、コンビニまたは金融機関において支払うことは可能となっています。

後日支払えばいいわけではなく、支払ったのちにまた窓口に戻らなければなりません

埼玉県唯一の免許センター、鴻巣運転免許センターの地図を確認しますと、駅方向に400メートルほど歩いた場所にセブン-イレブンがあり、同じ程度の距離に埼玉りそな銀行があります。

現金納付後、また戻らなければいけないので面倒です。

もっともX(ツイッター)による情報だと、埼玉県の警察署では「セブン-イレブンでnanacoを買ってくるように」と案内しているようです。

強く主張しないと現金払いを案内してもらえないかもしれません。

ドライバーの多くはETCカードを持っており、当然クレジットカードもあるはずですが、それにも関わらず窓口は大混乱の様子です。

キャッシュレス手段のないドライバー、ペーパードライバーも多いことがうかがえます。

Suicaすら、持っていない人も多いようです。

事前に用意するキャッシュレスアイテム

まったくキャッシュレスに縁のない高齢者を、免許更新等のため家族がサポートする方法を考えます。

おすすめは次のアイテムです。

・ スマホでPayPayを使えるようにする

・ クレジットカード(VISA、Mastercard)の家族カードを子供世代が申し込む

・ 高齢者本人の銀行で、デビットカード(VISA、Mastercard)を発行する

スマートフォンを持っている高齢者をサポートする場合、今後のことも考えるならPayPayを使えるようにしてあげるのがいいでしょう。

PayPayはキャッシュレスで最も普及していますし、利用可能店舗も多いです。

使いこなしている高齢者も多いのです。

スマホと無関係の支払手段を確保するなら、子供世代がクレジットカード(VISA、Mastercard)の家族カードを申し込んであげましょう。

1週間程度で届きます。

埼玉県の銀行では、埼玉りそな銀行からはVISAデビットカードが発行されています。

武蔵野銀行等、地方銀行のデビットカードはJ-Debitですから、運転免許等の更新には使えません。

キャッシュレスに不慣れな高齢者が人に頼らずなんとかする方法は、なかなか乏しいと言わざるを得ません。

参照:りそな銀行



カードタイプの電子マネーは意外と大変

電子マネーは、モバイルで使っている人にとってはなんでもないでしょう。

いっぽうで古いタイプのカードも健在です。

これを高齢者に使ってもらうと便利に思えます。

ですが現在、一からカードタイプを使えるようにするのは意外と面倒です。

それぞれ、次の場所で入手します。

・ nanaco … セブン-イレブン、イトーヨーカドー、ヨークマート等

・ WAON … イオン、マックスバリュ、ミニストップ等

・ 楽天Edy … マツモトキヨシ、ココカラファイン、ツルハドラッグ、ウエルシア等

いずれも申込書を書いて、そして300円必要です(返ってこない)。

nanacoとWAONはその場で現金チャージできます(チャージ機を案内されるかもしれない)。

楽天Edyは、コンビニのレジで現金チャージできます。

楽天Edyは3,000円で買うのですが、チャージ済みカードではありません。

カードと一緒に購入したギフトをチャージするには、ファミリーマートのマルチコピー機を使う必要があります。

少々面倒かもしれません。ひとつ心配があります。

今後埼玉県のコンビニでは、「運転免許更新のためだと店員に言って、電子マネー(POSカード)を買いなさい」という指示の詐欺が増えるのではないでしょうか

参照:nanacowaon楽天Edy

カードタイプSuicaは販売停止中

鉄道、駅を日常的に使う人ならSuicaが便利です。

ただ、カードタイプSuicaは半導体不足により2024年1月現在、発行停止中です。

埼玉県での申請は、キャッシュレス手段を用意しよう

大混乱が見られるようですが、高齢者も含めまったく不便に思わない人も多いでしょう。

ですがPayPayやSuicaすらない人にとっては、本当に大変なことになりました。

埼玉県で運転免許やパスポート申請の際は、事前にキャッシュレス手段を必ず準備しましょう

この完全キャッシュレス、追随する都道府県も出るかもしれません。

《沼島 まさし》

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