レーシングドライバーのユッカ・ホンカヴォリが12月18日、異例の対決にフィンランドで挑んだ。ホンカヴォリの競争相手は、車のハンドルを握るのではなく、スキーを足に装着する。
その名はポルシェのブランドアンバサダーであり、スキー界の伝説、アクセル・ルンド・スヴィンダールだ。雪上で繰り広げられる、スキー対スポーツカーの壮絶な対決だ。
フィンランドで開催される「ポルシェ アイスエクスペリエンス」は、その名の通り、厳しい寒さと風が吹き荒れる極寒の地で行われる。雪に覆われたスキー場で対決する2人のプロスポーツマン。一人はポルシェ『911ダカール』のハンドルを握るホンカヴォリ、もう一人はスキーの上に立つスヴィンダールだ。両者とも、厳しい状況下で自己を追い込むことに長けている。

ホンカヴォリにはホームアドバンテージがある。彼はポルシェ アイスエクスペリエンスの主任インストラクターで、雪や氷の上でのドライビングは彼にとって日常だ。また、モービル1スーパーカップなどのレースにも参加し、ポルシェトラックエクスペリエンスのインストラクターも務めている。
一方のスヴィンダールも、異例の挑戦には慣れている。ノルウェー出身の元スキーレーサーで、2度のオリンピック金メダリストは、最近ではモロッコの砂漠を高性能スキーとスポーツカーで横断した。
それぞれの選手が使用する乗り物は大きく異なるが、全力で走りながらも息を呑むような冬の風景を楽しむという共通点がある。

その決着については言及されていないが、それを追求するのは野暮というもの。対決シーンのいくつかの場面をポルシェは公開している。
ポルシェ アイスエクスペリエンスは、1996年からフィンランドのレヴィで開催され、以来、大変な人気を博している。このコンセプトは世界に広がり、現在ではカナダ、中国、スウェーデンなどでも開催。あらゆるレベルのスキル向上プログラムを提供している。