ピニンファリーナの1900馬力EV、初代F1王者を称える限定車は5台限り…グッドウッド2023

ピニンファリーナ・バッティスタ の「エディツィオーネ・ニーノ・ファリーナ」
  • ピニンファリーナ・バッティスタ の「エディツィオーネ・ニーノ・ファリーナ」
  • ピニンファリーナ・バッティスタ の「エディツィオーネ・ニーノ・ファリーナ」
  • ピニンファリーナ・バッティスタ の「エディツィオーネ・ニーノ・ファリーナ」
  • ピニンファリーナ・バッティスタ の「エディツィオーネ・ニーノ・ファリーナ」
  • ピニンファリーナ・バッティスタ の「エディツィオーネ・ニーノ・ファリーナ」
  • ピニンファリーナ・バッティスタ の「エディツィオーネ・ニーノ・ファリーナ」
  • ピニンファリーナ・バッティスタ の「エディツィオーネ・ニーノ・ファリーナ」
  • ピニンファリーナ・バッティスタ の「エディツィオーネ・ニーノ・ファリーナ」

アウトモビリ・ピニンファリーナは7月13日、英国で開幕した「グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード2023」において、ハイパーEV『バッティスタ』の「エディツィオーネ・ニーノ・ファリーナ」を初公開した。世界限定5台の特別モデルだ。


◆運転席と助手席で異なる色のレザーを使用

ピニンファリーナ・バッティスタ の「エディツィオーネ・ニーノ・ファリーナ」ピニンファリーナ・バッティスタ の「エディツィオーネ・ニーノ・ファリーナ」

同車は、初代F1ワールドチャンピオンのニーノ・ファリーナに敬意を示した限定車。ニーノ・ファリーナの叔父は、ピニンファリーナを創業したバッティスタ・ファリーナだ。

ボディカラーは赤色の「ロッソ・ニーノ」で、「ビアンコ・セストリエーレ」と「アイコニカ・ブルー」がアクセントになる。新設計のホイールは、「グロリオーソ」ゴールド塗装。ボディ側面には、「01」のグラフィックを配している。

運転席にはブラックのサステナブルレザー、助手席にはベージュのレザーを採用した。シートの側面には、ブラックのアルカンターラを使う。「NINO FARINA」の文字が、シートバックに添えられた。アルミ製ドアプレートには、1台1台異なるデザインを採用した。ニーノ・ファリーナの人生における5つのマイルストーンの内のひとつが、それぞれのドアプレートに刻まれている。

◆0~300km/h加速12秒以内で最高速は350km/h

バッティスタでは、ドライバーが求めるドライビング体験を可能にするため、「カルマ」、「プーラ」、「エネルジカ」、「フュリオサ」、「カラッテレ」の5種類のドライブモードに異なる運転特性を設定した。このうち、フュリオサモードでは、4個のモーターが合計で最大出力1900hp、最大トルク240.6kgmを引き出す。パワフルなモーターが4輪を駆動し、トルクベクタリング機能も採用した。0~300km/h加速12秒以内、最高速350km/hの性能を可能にする。

リマックから供給を受けるリチウムイオンバッテリーは、センタートンネルとシート後方に、T字型にレイアウトされ、蓄電容量は120kWhとした。1回の充電での航続は、最大500kmに到達する。

ブレンボ製のブレーキは、カーボンセラミックを使用する。ローター径はフロント、リアともに390mmだ。キャリパーは、フロント、リアともに6ピストンとした。リアには、エアブレーキ機能が備わっている。

◆ステアリングホイールの両側に大型ディスプレイを配置

インテリアのデザインは、エレガントさを追求しながら、ドライバーが運転に集中できるインターフェースを取り入れた。コンパクトなステアリングホイールの両側には、ドライバーに向けた大型ディスプレイモニターを設置したデジタルコックピットを採用する。

左側の画面で車両のダイナミクスとパフォーマンスをコントロールし、右側の画面でメディアとナビゲーションを操作する。ピニンファリーナによると、最小限のボタンとスイッチで、ドライバーが車と対話する方法を直感的に作り出したという。ドライバー正面には、小型ディスプレイモニターがレイアウトされ、重要な情報を表示する。

バッティスタのボディ構造は、フルカーボンファイバー製のモノコックに、カーボンファイバー製ボディパネルを組み合わせる手法で軽量化した。車体の前後はアルミによる構造として、衝突時の衝撃を吸収する、としている。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

編集部おすすめのニュース

特集