「『MONOQLO』誌ベストバイに輝いた電動キックボード、エクス。試乗コーナーでお試しください!」と来場者を誘っていたのが、バイク・自転車・自動車パーツ・整備工具などの BtoB 販売を手がけるカスタムジャパン(大阪市)。BICYCLE - E MOBILITY CITY EXPO 2023(5月12・13日、東京・新宿住友ビル三角広場)で『eXs1』『eXs2』の2台を展示した。
カスタムジャパンの電動キックボード eXs1(6万5780円)は、「都市型ラストワンマイルの移動を満喫するために、バイクパーツの開発ノウハウを詰め込んだモデル」ということで、通勤・通学、中近距離への移動、クルマで移動した先での移動手段といった使い方でユーザーを増やしているという。
ことし7月1日からの改正道路交通法登場する、16歳以上なら免許・ヘルメットなし(着用努力義務)で乗れる電動キックボード(特定小型原動機付自転車)にも対応し、車道を走行するさいは最高速度20km/h、歩道を走行するさいは最高速度6km/hという条件にあわせ、2段階の走行モード切替を塔載している。
電動キックボード eXs2 は、頑強なボディや各装備が追加されたモデルで、定価は7万9860円。オフロードも走行可能なアドベンチャー仕様。10インチ大径ノーパンクオフロードタイヤと前後サスベンションを装着したことで走破性を高めている。また、24.7kgという重さが功を奏し、安定したハンドリングを実現したほか、3段階のパワー切り替えで坂道でもパワフルに走れるという。
特定小型原動機付自転車対応モデルだが、これまでの原動機付自転車として販売中のユーザーについて同社は、「30~40代の男性がピークで、SUV などの大型車に eXs2 乗せてキャンプ場などに行って、クルマで入れない川沿いの道や山道を走るといったシーンをよくSNSなどで見かける」という。
「今後は特定小型原動機付自転車として購入するユーザーも増えるので、より幅広い層に届くんじゃないか。若い人たちやシニアも。もちろん、これまでどおり自治体やリゾート地などへの供給も増えると見込んでいる」
カスタムジャパンはこれまで、この電動キックボードシリーズを丹後海陸交通(京都府天橋立)やレンタル電動キックボードすばる(愛知県日間賀島)などに供給した実績がある。
◆7月から登場する特定小型原動機付自転車とは
現状、原付バイク(原動機付自転車)と同じ扱いで、運転免許、ヘルメット着用、自賠責保険加入、ナンバープレート装着が必要な電動キックボード。ことし7月1日から改正道路交通法が一部施行され、16歳以上なら免許・ヘルメットなし(着用努力義務)で乗れる電動キックボード(特定小型原動機付自転車)が登場する。
特定小型原動機付自転車の走れる場所は、車道のほか、自転車専用通行帯や歩道(条件あり)など。免許不要・ヘルメットなし(着用努力義務)などの条件緩和があるが、公道を走る場合は自賠責保険・ナンバープレート取得が要る。