[低音強化]音で選ぶか使いやすさで選ぶか…「DLS」と「クワトロリゴ」の場合

クワトロリゴ・ヘリテージ サブ
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カーオーディオでは、超低音が不足しがちだ。なぜなら、ドアに取り付けられるスピーカーでは、口径的な問題で超低音をしっかり鳴らしきれないからだ。しかし、超低音を増強する手がさまざまある。当特集ではその1つ1つを紹介してきた。

◆自分好みの“超低音”が欲しいのなら、使うべきは「ユニットサブウーファー」!?

さて、超低音を充実させようと思ったときには、「サブウーファー」の導入が最善手となる。中でも、スピーカーユニットが裸の状態で売られている「ユニットサブウーファー」がお薦めだ。なぜなら、これを使う場合には超低音の鳴り方を自らプロデュースできるからだ。ボックスとパワーアンプを別途用意する必要があるので導入のハードルは高いが、どんな箱を、そしてどんなパワーアンプを使うかで鳴り方が変わる。そこのところを好みに応じて選択できる。

というわけで、ここ数回にわたってはお薦めの「ユニットサブウーファー」をさまざま紹介してきたが、注目モデルはまだ他にもある。今回は、スウェーデンの実力スピーカーブランド「DLS」とイタリアのハイエンドカーオーディオメーカー「クワトロリゴ」の「ユニットサブウーファー」をクローズアップする。

まずは「DLS」のモデルから見ていこう。同社は現在、「ユニットサブウーファー」を計5モデルラインナップしている。そのうちのトップエンドモデルとなるのはこちら、『RCW10』(税抜価格:8万円)だ。当機には同社で唯一となるアルミの振動板が使われていて(25cm)、ボイスコイルは“ダブル”。ゆえに、パワフルでかつキレ味の鋭い超低音を奏でられる。

DLS・RCW10DLS・RCW10

◆扱いやすい“薄型”モデルも2機種ラインナップ!

そして「DLS」では、扱いやすい薄型モデルも2機種用意している。1つが『RCS10.D2』(税抜価格:8万円)で、もう1つが『PS10』(税抜価格:6万4000円)だ。なおともに口径はスタンダードな25cmだ。しかし磁気回路には違いがある。前者は2Ωダブルボイスコイルで、後者は4Ωシングルボイスコイルだ。振動板にはともにPPコーンが使われている。

ちなみに両機の取付深さは以下のとおりだ。『RCS10.D2』が97mmで、『PS10』は86mmだ。ともに25cm口径のサブウーファーとしてはかなり薄い。ゆえに、薄型のボックスに取り付けられるのでトランクで場所を取りにくい。ちなみに推奨容量は前者が10~15リットルで、後者が13~19リットルだ。『RCS10.D2』の方がボックスをよりコンパクト化させやすい。

「DLS」はその上で、もう2機種、エントリーグレードの「ユニットサブウーファー」を持っている。1つが『MCW10』(税抜価格:3万5000円)で、もう1機種が『MCW12』(税抜価格:4万円)だ。口径は前者が25cmで、後者は「DLS」のラインナップ中唯一となるの30cmだ。

これら2機種はともにボイスコイルが“シングル”タイプで、振動板はペーパーコーンだ。ペーパーコーンのサブウーファーは鳴りっぷりが良くファンも多いが、この2機種はそこのところも特長だ。

DLS・MCW12DLS・MCW12

◆イタリア発のハイエンドブランド「クワトロリゴ」は、上質なモデルを1機種用意!

続いては、イタリア発のハイエンドブランド、「クワトロリゴ」の「ユニットサブウーファー」を紹介しよう。ちなみに「クワトロリゴ」というとパワーアンプに特長を発揮するブランドという印象が強い。超ド級のハイエンドモデルを擁しミドルグレードモデルにも優秀機が揃っている。ゆえに、音にうるさいサウンドコンペティターの多くにも使われている。

しかしその一方で上質なスピーカーも用意している。ハイエンドラインとなる『テンポ シリーズ』、2ndラインの『エロイコ』、そしてエントリーラインとなる『オーバーチュア』シリーズまで幅広く展開している。

そして「ユニットサブウーファー」も1機種持つ。その製品名は、『ヘリテージ サブ』(税抜価格)18万円)だ。

なお当機は、少数精鋭であるがゆえに仕様は至ってスタンダードだ。口径は25cmで、インピーダンスは4Ω、そしてボイスコイルは“シングル”だ。なお写真を見ていただくと分かるとおり、当機は細部まで作りが精悍だ。手にしたときの満足度も高い。上質な超低音を得たいと思ったときには当機にもぜひご注目を。

さて、当特集は今回をもって最終回とさせていただく。超低音がしっかり聴こえるようになると音楽の臨場感がアップする。貴方もいつかは、「低音強化」の実行をぜひに。

《太田祥三》

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