ヤマハ トリシティ300、「スタンディングアシスト」不具合の原因はパッド…全車両交換へ

ヤマハ トリシティ300
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ヤマハ発動機は3月14日、三輪モデル『トリシティ300』について、停車時などに自立を補助する「スタンディングアシスト」に不具合があるとして、国土交通省に改善対策を届け出た。対象となるのは2020年7月28日~2021年6月24日に製造された1311台。

スタンディングアシストは、自然なリーンを生み出すLMW機構のパラレログラムリンク上部に取り付けられたスタンディングアシストディスクを電動のキャリパーでロックし、車両の自立をアシストする仕組み。

不具合の状況はスタンディングアシストの解除操作をしてもキャリパーのパッドがディスクから離れず、自立の補助が維持される場合があるというもの。そのため、最悪の場合、カーブ等で車両を傾けられず転倒するおそれがある。

ヤマハ発動機では2022年3月8日、スタンディングアシストのディスクを対策品に交換する改善対策を届け出たが、措置後も同様の不具合が発生したため、原因が判明しないものの、暫定措置としてスタンディングアシストの使用停止を要請することにより、同年5月23日付けで届出を行った。今回、不具合の原因が判明し、恒久対策が決定したため再度届出を行った。

改善対策として、全車両、パッドを対策品に交換する。また、回収を実施した車両については、ディスクを回収前と同じ仕様の新品に交換する。

不具合は5件発生、事故は起きていない。

《纐纈敏也@DAYS》

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