ライドシェア車内をモニタリング、ボッシュがデバイス開発…CES 2023

RideCare Companion
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ボッシュは、デジタル技術の見本市「CES 2023」(米ラスベガス)で、ライドシェアのドライバーと乗客間で問題が発生した場合に、透明性と客観性を確保できる新しい安全強化機能「RideCare Companion」を発表した。

ここ数年間、新型コロナウイルスによりライドシェアが減少しているものの、一定数の暴行事件が報告されている。

RideCare Companionは、ライドシェアのドライバーが使用するネットワーク化されたスマートカメラで、車内のモニタリングと透明性を確保する。ソリューションによって、ドライバーと乗客の双方に説明責任を持たせる。これによってライドシェア中の好ましくない行動を抑止し、問題が発生した場合でも迅速、適切に対応する。

RideCare companionからのデータはエンドツーエンドで処理する。データはデバイス上で暗号化し、クラウドに安全に保存される。動画データは位置情報とタイムスタンプで記録され、問題が起きた場合、証拠として使用できる。ドライバーと乗客に関するデータは適用可能なデータプライバシー規則に基づいて処理する。

複数の改ざん防止機能を備えており、ライドシェア業務とデータのアップロードをサポートする。デバイスにはライドシェアをモニターするためのセンサーを多数装備する。車内カメラと車外カメラによって、特に夜間は車内外の様子を確認できる。

オーディオ、ビデオ、慣性計測センサーユニットのデータを用いたセンサーフュージョンに関するボッシュの専門知識とAIを活用し、データを分析する。ライドシェアの開始から終了までのさまざまな検知が可能で、映像を適切に管理できる。

デバイスは改ざん検知やアラートを含むアクティブなヘルスチェックも可能。デバイスの視野が損なわれたり、遮断された場合、インテリジェントなアルゴリズムが認識してアラートを送信する。

RideCare companionのデバイスに付属するワイヤレスSOSボタンを押すと、ドライバーはボッシュのサービスセンターに緊急通報できる。車両がモバイル接続の範囲内にある限り、訓練を受けたボッシュの緊急通報オペレーターが24時間無休で対応し、電話を受けると車内を視認し、必要な場合は当局に通報する。

《レスポンス編集部》

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