ボッシュは1月5日、CES2026のプレビューイベントにおいて、MEMSセンサーの新世代プラットフォーム「BMI5シリーズ」を発表した。
BMI5は加速度計やジャイロスコープを備えた慣性センサーで、動きの微細な変化を高精度に計測可能。BMI560、BMI563、BMI570の3種のセンサー群がラインナップされ、ロボットや拡張現実(XR)ヘッドセット、ウェアラブルデバイスといった多様な用途に対応する。
市場調査会社Yole Groupによれば、MEMSセンサー市場は2030年までに規模が192億米ドルを超え、年平均成長率4%が予測されている。これに対応するためボッシュは、生産拠点であるドイツのロイトリンゲン工場のクリーンルーム面積を2025年末までに約3万5000平方メートルから4万4000平方メートルに拡大する予定だ。
BMI560はVRやARのヘッドセット向けで、遅延の少ない正確な頭部追跡を実現する。BMI563はロボットやVRコントローラー向けで、振動やダイナミックな動きにも対応し正確に動作を認識する。BMI570はスマートウォッチやワイヤレスイヤホンなどのウェアラブル製品に搭載され、動作範囲やジェスチャーの検出性能を向上させる。これにより、3Dオーディオ体験などの臨場感が高まる。
また、BMI5プラットフォームはセンサー内にエッジAIを搭載し、動作パターンをリアルタイムで認識する。これにより消費電力を削減し、ユーザ操作なしにアクティビティを自動検出するなどスマートな機能を提供する。環境面でも高い基準を満たし、持続可能な製品開発を可能とする。
量産は2026年第3四半期から開始予定で、すでに一部顧客に試作機が提供されている。
ボッシュはCES2026で複数の講演会も実施し、モビリティ、AI、スマートホーム統合、自動運転など多方面の技術動向を発信する予定だ。






