ボッシュは1月5日、CES2026のプレビューイベントを開催し、取締役会のタニア・リュッカート氏とボッシュ北米法人社長のポール・トーマス氏が今後の戦略を発表した。
ボッシュは自動車機器、産業機器、電動工具、家電製品、マイクロチップの分野で多角的に展開しており、ハードウェアとソフトウェア両面の高度な専門知識で現実世界とデジタル世界のギャップを埋めると強調した。特にソフトウェアは数十年前からボッシュの中心的強みとなっており、IoTやインダストリー4.0の発展を推進してきた。
同社は2030年代初めまでにソフトウェアとサービス領域で60億ユーロ以上の売上高を目指し、AI関連特許は2000件超にのぼると明らかにした。2027年末までに25億ユーロ以上をAIに投資し、10万人以上の従業員にAIトレーニングを実施済みである。
ボッシュの強みはハードウェアとソフトウェアの統合であり、例えば表面パターン認識を活用した偽造品検知ソリューション「Origify」を展示し、偽造品問題の解決に貢献する意向だ。
また家電製品ではAIを活用した調理支援技術「Cook AI」とAutoChef機能など新たな便利さと知性を実現。CES2026ではフードネットワークのスターシェフ、マルセル・ヴィニヨン氏が登壇し、ステーキ調理を通じて先端技術を披露した。さらにOTAアップデートにより家電製品に新機能を追加することが可能となり、モビリティ分野では車両の動きを6自由度で制御する新機能やブレーキバイワイヤシステムによる車両性向上の取り組みを紹介した。
ボッシュはソフトウェアディファインドビークルの中枢を担うオープンソースミドルウェアプラットフォーム「S-CORE」プロジェクトを推進中。これにより開発期間の短縮、コスト削減、セキュリティ強化を目指している。さらに音声と視覚言語モデルを組み合わせたAI搭載コックピットのデモも披露し、自動運転時代の新しい車内体験を提案した。
このようにボッシュは物理的製品とデジタル技術の融合により、多様な事業分野にわたりユーザーとパートナーに革新的なソリューションを提供。CES2026ではMicrosoftなどとの協業も示唆し、産業やモビリティの生産性向上をめざす。ボッシュは今後もAIとソフトウェアドリブンモビリティの分野で業界をリードしていく姿勢を鮮明にした。





