チューニングパーツメーカーのHKSは、「スーパーマニホールド with キャタライザー GTスペック」にトヨタ『GR 86(ZN8)』/スバル『BRZ(ZD8)』用を追加し、販売を開始した。価格は19万8000円。
GR 86/BRZの出力向上にはエキゾーストマニホールドがカギを握っている。純正マニホールド部には触媒が搭載されおり、排気抵抗によりエンジン本来の出力性能が発揮できていない。HKSでは浄化性能をより高めたコンパクトかつ低抵抗の触媒(キャタライザー)を使用し、排気ガス規制をクリアしながら出力性能を向上させた。
触媒は純正の目の細かいセラミック触媒に対し、低密度のメタル触媒を採用し、排気抵抗を大幅に減少。低密度セルを用いながらも、貴金属の配合割合を最適化し、平成30年排ガス規制に適合させた。
スーパーマニホールドは、4本部分のレイアウト検討を重ね、4-2-1完全等長レイアウトを実現。ヘッド側フランジはパイプ挿入部分の段付き改善のため設計を見直し、新規設計フランジを採用した。
HKSでは本製品とスポーツマフラー「Hi Power SPEC L2」を組み合わせ、出力テストを実施。その結果、全域にわたる出力向上を確認した。特に中間域で大きく差がつき、4000rpm近辺のトルクの落ち込みを大幅に解消。純正と比較して、4300rpmで出力・トルクが約11%アップする結果となった。