【WEC 第5戦】トヨタが富士でワンツー・フィニッシュ、プジョーは脱落

2022WEC第5戦
  • 2022WEC第5戦
  • 2022WEC第5戦
  • 2022WEC第5戦
  • 2022WEC第5戦
  • 2022WEC第5戦
  • 2022WEC第5戦
  • 2022WEC第5戦
  • 2022WEC第5戦

2022年のFIA世界耐久選手権の第5戦富士6時間耐久レースの決勝が9月11日に行われ、8号車TOYOTA GAZOO Racing『GR010ハイブリッド』が優勝。チームメイトの7号車も2位に入り、トヨタの地元レースでワンツー・フィニッシュを飾った。

この日の富士スピードウェイは朝から青空が広がり、ドライコンディションで6時間のレースがスタート。1周目にLMP2クラスでアクシデントが発生したが、それ以外は大きなハプニングもなく順調にレースが進んでいった。

最高峰のハイパーカークラスは、前日の予選でワンツーを独占したトヨタ『GR010ハイブリッド』の2台がリード。なかでも第1スティントではポールポジションを獲得した7号車がレースをリードしたが、開始から1時間を過ぎて1回目のピットストップを終えた後はペースが伸びなくなり、8号車が接近。64周目のダンロップコーナーで、7号車が8号車にポジションを譲る形でトップが交代した。

一方、今回日本の舞台には初登場となり、注目を集めたプジョー『9X8』だが、開始から2時間30分を経過したところで、94号車から白煙が上がり緊急ピットイン。ガレージ内で修復作業が行われ、大きくポジションを落とした。さらにチームメイトの93号車も、4時間を迎えようというところで、予定外のピットインを強いられて、表彰台争いから脱落。苦しい富士ラウンドとなってしまった。

6月のルマン24時間レースを制したセバスチャン・ブエミ/平川亮/ブレンドン・ハートレーのラインナップで戦う8号車は、レース中盤に入っても順調にレースを展開。残り2時間のところで、母国レースとなる平川がマシンに乗り込み、ダブルスティントを担当した。

最終的に2番手以下に対して1分以上の差をつけ、232周でチェッカーフラッグが振られ、今季2勝目を挙げた。2位にはマイク・コンウェイ/小林可夢偉/ホセ・マリア・ロペス組の7号車が続き、ハイパーカーで初めて臨む富士6時間レースで見事ワンツーフィニッシュを飾った。なお、3位には36号車『A480-ギブソン』が入った。

LMP2クラスは大接戦のレース展開となり、ゴール直前のところでトップが交代。最終的に31号車WRT『オレカ07-ギブソン』がクラス優勝。LMGTE-Proクラスはフェラーリ『488GTE Evo』を使うAFコルセが強さをみせ、51号車と52号車でワンツーフィニッシュを飾った。LMGTE-Amクラスは33号車TF Sportのアストンマーティン『ヴァンテージAMR』がクラス優勝となった。

またLMGTE-Amクラスには、今回3人の日本人ドライバーが参戦。WECにフルエントリーしている星野敏、藤井誠暢が乗り込む777号車D’station Racingのアストンマーティン『ヴァンテージAMR』は、予選での違反でペナルティをとられ、クラス最後尾からのスタートとなったものの、第1スティントで藤井が同クラスのマシンを全て抜いてトップに浮上すると、中盤担当の星野も力走を披露。最後はチャーリー・ファグが激しい3番手争いを制し、今シーズン初のクラス表彰台を獲得した。

また、木村武史が参加した56号車チームプロジェクト1のポルシェ『911RSR-19』も、粘り強い走りで、クラス8位完走を果たした。


Ultraseven: Complete Series [Blu-ray]
¥4,242
(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)
《吉田 知弘》

【注目の記事】[PR]

編集部おすすめのニュース

特集