ルノー『4』、EVでよみがえる可能性も…パリモーターショー2022で発表へ

ルノー 4 プレネール(1970年)
  • ルノー 4 プレネール(1970年)
  • ルノー 4(1961年)
  • ルノー 4
  • ルノー 4(1965年)

ルノー(Renault)は9月9日、フランスで10月17日に開幕するパリモーターショー2022において、ルノーの名車『4』(キャトル)の再解釈モデルを初公開すると発表した。誕生60周年を迎えたルノー4が、EVで現代に甦る可能性がある。

ルノー4は1961年に発表された。コンパクトボディに広い室内空間を備えていたのが特徴だった。あらゆるシーンで使い勝手の良いルノー4は、20世紀後半のカーライフを代表する車のひとつだ。1961年の発売から1992年までの30年間に、800万台を超えるルノー4が、ルノーのフランス工場から世界約100か国の顧客に届けられた。とくに、フランスでは乗用車史上最多の生産台数を記録し、「クルマのジーンズ」と称されている。フランス本国では、ルノー『4L』(キャトレール)と呼ばれる。

ウーマンリブ運動が隆盛した1963年には、有名女性誌『ELLE』の読者に48時間、ルノー4を貸し出すという「エル・オペレーション」を実施した。これは、人の未来のビジョンを描くルノー哲学を象徴するイベントとして知られている。このルノー4のエスプリを現代に引き継ぐモデルが、『カングー』とされる。

ルノー4は、その成功のおかげで、さまざまなオプションやコラボレーションモデルが数多く存在している。フランス国内では、郵便局や憲兵隊(国家警察)に納入された。フランスの郵便局向けの車両は、「La Poste(郵便局)」と刻まれた黄色いボディが特徴で、フランス映画にも起用されている。


《森脇稔》

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