車載リチウムイオン電池の劣化状態を遠隔診断、日立ハイテクが新サービス開発

車載リチウムイオン電池用遠隔劣化診断サービス
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日立ハイテクは7月25日、車載リチウムイオン電池の劣化状態を遠隔で把握する新サービス開発したと発表した。

日立ハイテクは、これまでに数千台規模で稼働中のEVのリチウムイオン電池データおよび運行データを取得・解析することで、リチウムイオン電池の劣化状態(SOH)をパック単位・セル単位で正確に推定できる技術を開発。車載電池の過去から現在に至る時系列のSOHを遠隔から把握が可能となり、多数のEVを一元的かつ効率的にマネジメントできるサービスモデルを開発した。この取り組みは、自動車フリートマネジメントの知見を持つ伊藤忠商事と共同で実証。同社は新サービスを国内外の自動車メーカー、リース・金融会社に提案開始する。

自動車の電動化に対するニーズが日々高まる中、安定的かつ効率的な運用実現がEVの普及に向けて重要となっている。これまで車載電池の劣化診断には、電池を車両から取り外す必要があったが、新サービスでは遠隔での電池の劣化状況把握を実現。電池寿命を最大限に利用できる環境を提供するとともに、車載時の履歴を管理することでEVからの退役電池を蓄電システムなどに二次利用またはリサイクルする環境の整備につなげていく。


《纐纈敏也@DAYS》

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