富士でのクラッシュから復活、マツダ2とデミオ…スーパー耐久 第3戦

55号車MAZDA SPIRIT RACING MAZDA2 Bio concept
  • 55号車MAZDA SPIRIT RACING MAZDA2 Bio concept
  • 17号車DXLアラゴスタNOPROデミオ
  • 37号車DXLワコーズNOPROデミオ
  • 17号車DXLアラゴスタNOPROデミオ
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  • 55号車MAZDA SPIRIT RACING MAZDA2 Bio concept
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スーパー耐久シリーズの一大イベントである第2戦富士24時間レース(6月4~5日決勝)。残念ながらリタイアした『マツダ2』と『デミオ』が、第3戦菅生大会(7月31日決勝)で復活。今大会とシーズン後半に向けて走り出す。

自動車メーカーのワークス参戦、しかも次世代燃料などを使っての参戦など話題豊富な2022年シリーズのENEOSスーパー耐久シリーズ2022 Powered by Hankook。なかでも第2戦 NAPAC 富士SUPER TEC 24時間レースはさまざまなドラマが生まれスーパー耐久のなかでも一大イベントだ。

シリーズを通してST-Qクラスに参戦する、MAZDA SPIRIT RACINGが走らせる、55号車「MAZDA SPIRIT RACING MAZDA2 Bio concept」は、23時間走った時点でクラッシュによりリタイアとなった。チーム代表でドライバーの前田育男氏は、「リタイアで終わってしまったことは非常に残念です。来年の24時間レースは完走という忘れ物を取りに帰る」と早くも来年に向けての意欲を語る。

第3戦SUGOスーパー耐久3時間レースに向けては、第2戦での大きな損傷を急ピッチに復旧したという。前田氏は「広島マツダさんのディーラーで培った技術力やメカニックの皆さんの努力、NOPROさんの協力、メーカーとしてさまざまなルートを使っての部品調達など、大変だった。無事にサーキットに戻ってこられて、練習で問題なく走れているので良かった」と振り返る。

そしてマツダとしての人材育成も順調に行われ、サーキットの極限状態で車両開発やエンジンマネージメントなど、通常の開発では起こりにくい状況のデータがどんどん収集できて、シリーズ後半に投入予定の『マツダ3』に向けても生かされており、車両開発も順調に行われている。「無事にサーキットに戻ってこられた。とにかく完走を目指し次に繋げて行きたい」と前田氏は語る。

その55号車が走るきっかけとなり、協力するのがチームNOPROだ。24時間レースでは37号車「DXLワコーズNOPROデミオ」がクラッシュによりリタイアとなってしまった。

この車両については修理する時間が足りないことから、新たに中古車を購入し以前の車両から必要なものを全て移植して作り直した。その車両作成の様子をSNSでアップすると、全国のDE型デミオのファンから応援メッセージや、協力の申し出などが多く寄せられた。手弁当で車両作成に関わってくれる人が出てくるなど、復活にはファンの後押しもあったという。

「当初は第5戦のもてぎを目指して車両を作ろうと思っていたが、ギリギリだったけど菅生に間に合わせることができた。デミオファンも多くいるので、そのファンのためにも走らせたい」とNOPROの野上氏は語る。

37号車が走るST-5クラスは、15台が参戦し、デミオ(マツダ2)を含め、ホンダ『フィット』、トヨタ『ヤリス』、マツダ『ロードスター』がしのぎを削るクラスだ。どのような戦いが行われるのか目が離せない。


《雪岡直樹》

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