スバル、「低炭素ガソリン」の普及へ実証実験に参画…スーパー耐久レースで技術を磨く

スバル取締役専務執行役員CTOの藤貫哲郎氏
  • スバル取締役専務執行役員CTOの藤貫哲郎氏
  • (左から)トヨタ中嶋氏、スバル藤貫氏、エネオス藤山氏、STMO桑山事務局長、マツダ梅下氏、日産モータースポーツ&カスタマイズ木賀氏

SUBARU(スバル)は5月30日から6月1日にかけて開催された「ENEOSスーパー耐久シリーズ 2025 Empowered by BRIDGESTONE 第3戦 NAPAC 富士24時間レース」のレーシングカーに、ENEOSの低炭素ガソリン(E20)を燃料として使用した。

スバルは、「HIGH PERFORMANCE X FUTURE CONCEPT(ハイ パフォーマンス エックス フューチャー コンセプト)」で、同レースに出場。今後のレースにおけるこの燃料の使用と、低炭素ガソリンの普及に向けた実証実験への参画を発表している。

低炭素ガソリン(E20)はガソリンに約20%のバイオエタノールを混合した燃料。バイオエタノールは主にトウモロコシやサトウキビなどの植物資源から発酵により製造され、原料の植物が成長過程で大気中のCO2を吸収するためカーボンニュートラル社会の実現に貢献すると期待されている。海外では約10%の混合濃度での社会実装が進んでいるが、日本では安定した調達や供給インフラの整備、燃料品質や車両対応が課題となっている。


《森脇稔》

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