“王者”の名に相応しいグレートバランス、ブリヂストン「REGNO」シリーズ3製品の上手な選び方とは…?

基本構造から車種ごとに特化した設計の3モデルを展開

静粛性の向上に加えて持続性がアップ

「ナノプロ・テック」により摩耗寿命を6%延長

軽自動車専用設計モデルをラインアップ

ブリヂストンのフラッグシップブランド「REGNO(レグノ)」
  • ブリヂストンのフラッグシップブランド「REGNO(レグノ)」
  • 左から、セダンやコンパクトカーをカバーする「GR-XII」ミニバン/SUV専用「GRVII」軽自動車専用「GR-Leggera」
  • REGNO GR-XII:トレッドパターン
  • セダンとコンパクトカーが推奨車種の「REGNO GR-XII」
  • セダンとコンパクトカーが推奨車種の「REGNO GR-XII」
  • セダンとコンパクトカーが推奨車種の「REGNO GR-XII」
  • 最先端の微細加工技術により、鮮やかな黒のコントラストを実現する LUXBLACK(ラックスブラック)を一部サイズに搭載。漆黒のロゴがプレミアムなREGNOブランドを一層際立たせる。
  • REGNOブランドの象徴として、古来から縁起物とされてきた美しい“分銅繋ぎ (ふんどうつなぎ)”デザインをGR-XIより踏襲。車の足元を優美に演出。

ブリヂストンのフラッグシップブランド、REGNO(レグノ)。その名は、ラテン語で「王者」を意味する。初代モデルの誕生は1981年。以来、一貫して追求されているのがグレートバランス。

卓越した静粛性と上質な乗り心地、そして優れた運動性能など、高性能タイヤに求められるさまざまな要素を、高次元で調和させようという設計思想だ。

基本構造から車種ごとに特化した設計の3モデルを展開

左から、セダンやコンパクトカーをカバーする「GR-XII」ミニバン/SUV専用「GRVII」軽自動車専用「GR-Leggera」左から、セダンやコンパクトカーをカバーする「GR-XII」ミニバン/SUV専用「GRVII」軽自動車専用「GR-Leggera」

そのグレートバランスが息づく最新ラインナップは、3モデルを展開している。まずは推奨車種がセダンとコンパクトカーである「GR-XII(ジーアール・クロスツー)」、次にミニバン専用設計の「GRVII(ジーアールブイ ツー)」、そして軽自動車専用設計の「GR-Leggera(ジーアール・レジェーラ)」だ。

いずれも、古来の縁起物をモチーフとするREGNOブランドの象徴、分銅繋ぎデザインを用いるといった共通点は見出せる。しかし、サイズやトレッドパターンだけを変更したバリエーションではない。車種により異なる挙動や振動特性の違いまで考慮し、基本構造からそれぞれに特化して設計されている。

中核的なモデルとなるGR-XIIは、セダンとコンパクトカーが推奨車種。ということは、トラディッショナルな車種をカバーするということでもあり、14~20インチの69サイズを用意。そして性能は、先代に当たるGR-X Iに輪をかけて高いレベルを達成している。

静粛性の向上に加えて持続性がアップ

REGNO GR-XII 構造:内側ショルダー部に3Dノイズカットデザインを、内部にベルト振動を抑えるノイズ吸収シートIIを採用した。REGNO GR-XII 構造:内側ショルダー部に3Dノイズカットデザインを、内部にベルト振動を抑えるノイズ吸収シートIIを採用した。

GR-X Iも、静粛性に定評のあるタイヤだったが、GR-XIIはそれをさらに向上。荒れた舗装路での低周波のロードノイズと、なめらかな舗装路での高周波のパタンノイズを、どちらも5%低減した。加えて、その性能の持続性もアップ。60%摩耗時、スムースなアスファルト舗装路で比較した場合には、騒音エネルギー低減率に17%もの差が出るという。

ロードノイズは、路面からの振動が大きな原因だ。そこで、内側ショルダー部に表面の振動伝達を減少させる3Dノイズカットデザインを、内部にベルト振動を抑えるノイズ吸収シートIIを採用した。対して、トレッド面から発する高周波のパタンノイズは、グルーブとブロックに消音効果を持たせて減衰させている。

EVやハイブリッドのような、パワートレインがきわめて静かなクルマが一般化する昨今、静粛性においてタイヤに起因するノイズの削減は重要度を増している。その性能が優れているばかりでなく、長く持続することの恩恵は大きい。

「ナノプロ・テック」により摩耗寿命を6%延長

素材技術「ナノプロ・テック」により、摩耗寿命を6%延長素材技術「ナノプロ・テック」により、摩耗寿命を6%延長

さらに、「ナノプロ・テック」と銘打った素材技術により、タイヤの主素材であるポリマー、すなわちゴムと、低抵抗と高ウェットグリップを両立させる添加剤のシリカを最適配置。ウェット向上ポリマーと低転がり性能特化ポリマーを併用することで、燃費や耐摩耗性とウェット性能をいずれも高めている。これは、6%の摩耗寿命延長にも寄与している。

形状面では、左右非対称のサイド形状とパタンが操縦安定性をもたらす。また、接地圧が均等化される設計が、突起乗り越し時の衝撃を5%低減する。マテリアルからデザインまで、すべてに機能的な意味があり、しかも複合的に要求を満たしている。まさしくグレートバランスだ。

それでも、車体の形状やサイズが大きく変われば、要求される性能も大幅に変わる。たとえば車室が広く、後輪上にもシートが配置されるミニバンは室内騒音が大きくなりがちだ。そこで、ミニバン専用設計のGRVIIは、トレッドパタンをミニバンに最適化。また、車高が原因の不安定な挙動を抑えるため、イン側には剛性を高めるラウンドスロットを配し、ふらつきと偏摩耗を防止。サイドウォールには静粛性と車体を支える剛性を両立する、専用チューニングを施した。

結果として、ミニバンはもちろん、SUVにも対応可能なタイヤが完成。多くのモデルに適合する、15~20インチの33サイズを揃えている。

軽自動車専用設計モデルをラインアップ

REGNO GR-Leggera マークREGNO GR-Leggera マーク

もうひとつ、日本の自動車市場で大きなシェアを占めるのが軽自動車だ。街乗りだけでなく、高速道路を走るような機会も決して少なくはないが、一般的に遮音性が低く、さらにミニバンのようなふらつきの発生しやすいハイト系が比率を拡大している。そんな厳しい条件をクリアし、快適な走りを手に入れるべく開発されたのが、軽自動車専用設計のGR-Leggeraだ。

軽自動車の走行時、静粛性の面でとくに顕著となる問題はロードノイズだという。そこでREGNO共通の基礎技術に加え、ベルト部全体に発生しやすい軽自動車タイヤの振動を抑える剛性を実現する圧縮剛性抑制サイプといった独自の構造を盛り込んだ。また、ハイト系のふらつき対策には、サイドウォールの剛性を適正化するパワーサイド構造を導入。14~15インチの4サイズで、多様な形態の軽自動車をカバーする。

より静かで、より安心感のある走りを追求し続けるREGNO。その違いは、履けばわかるのではないだろうか。

《関耕一郎》

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