シトロエンの小型EV『アミ』にワイルドな限定車、17分で完売…フランス

約1800人が購入に関心

取り外し式ソフトトップと金属製チューブドア

内外装にイエローのアクセント

1回の充電での航続は最大70km

シトロエン・マイ・アミ・バギー
  • シトロエン・マイ・アミ・バギー
  • シトロエン・マイ・アミ・バギー
  • シトロエン・マイ・アミ・バギー
  • シトロエン・マイ・アミ・バギー
  • シトロエン・マイ・アミ・バギー
  • シトロエン・マイ・アミ・バギー
  • シトロエン・マイ・アミ・バギー
  • シトロエン・マイ・アミ・バギー

シトロエンは6月22日、限定50台の受注を6月21日にフランスで開始した『マイ・アミ・バギー』(Citroen My Ami Buggy)が、17分28秒で完売した、と発表した。

◆約1800人が購入に関心

マイ・アミ・バギーはフランス本国において、6月21日深夜0時から、オンラインのみで受注を開始した。50台は、受注開始から 17分28秒で完売。最も早いユーザーは、受注開始から2分53秒で購入手続きを済ませたという。

アミの購入プロセスは、完全にデジタル化されており、希望の仕様の決定から注文、支払い、納車まで、すべての手続きはオンラインで行う。50台限定のマイ・アミ・バギーはフランス本国において、8月の後半から納車を開始する予定だ。

2021年12月にコンセプトカーの『マイ・アミ・バギー・コンセプト』として発表後、約1800人が市販バージョンの購入に関心を寄せていた。欧州9か国で購入できるアミは、2020年4月の発売以来、ヨーロッパで2万1000人を超える顧客を獲得した。今回の限定車の成功は、シティコミューターEVの限定バージョンを所有したいという顧客が、どれほど熱狂的かを示しているという。今回の限定車の完売を受けて、フランス本国以外の英国などの国でも、マイ・アミ・バギーが発売される可能性がある。

シトロエン・マイ・アミ・バギーシトロエン・マイ・アミ・バギー

◆取り外し式ソフトトップと金属製チューブドア

マイ・アミ・バギーには、カーキ色のボディカラーにイエローのアクセント、ゴールドのホイールを採用した。取り外し可能なファブリック製のソフトトップと、ドアの交換が可能なヒンジ付きの金属製チューブドアにより、ビーチや田園地帯に最適なモデルになるという。

通常のアミに用意される「Pop」バージョンと「Vibe」バージョンの装備を取り入れている。たとえば、強化タイプのフロントバンパーとリアバンパー、ライトの周りのトリム、ワイドなホイールアーチとリアスポイラーが装備されており、筋肉質な外観を演出する。

また、車体のプロテクションはブラック仕上げとし、カーキ色のボディカラーとのコントラストを表現した。カーキ色に加えて、イエローのアクセントを効果的に用いた。足元は、14インチの穴あきゴールドホイールで引き締めている。

シトロエン・マイ・アミ・バギーシトロエン・マイ・アミ・バギー

◆内外装にイエローのアクセント

取り外し可能なソフトトップは、『メアリ』や『2CV』など、シトロエンの伝説的なモデルのファブリックルーフを彷彿とさせることを狙った。グレーのファブリックルーフの素材は防水性があり、UV処理も施され、強い日差しと悪天候から乗員を保護する。ルーフファブリックはスナップファスナーで取り外し可能で、巻き上げてシートの後ろに収納できる。

イエローのアクセントは、内装にも取り入れられた。ダッシュボード上の収納部、バッグフック、ドアオープニングストラップなどにイエローを使う。黒いシートにはイエローのステッチをあしらい、フロアマットの継ぎ目にもイエローを用いている。

車体の前面をパーソナライズして、顧客が好きなメッセージを表現することができる。ダッシュボードには、「My Ami Buggy ULTRA LIMITED EDITION」のプレートが配され、1~50までのシリアルナンバーも添えられる。

◆1回の充電での航続は最大70km

ボディサイズは、全長2410mm、全幅1390mm、全高1520mm。車両重量は485kgに抑えられた。最小回転半径は3.6mと、取り回し性に優れる。シトロエンによると、バスや地下鉄、路面電車などの公共交通機関のほか、二輪車、自転車、スクーター、キックスクーターなどの代替手段として開発したという。

EVパワートレインのモーターは、最大出力が8.2hpだ。バッテリーは蓄電容量5.5kWhのリチウムイオンで、フロア下にレイアウトされる。1回の充電での航続は最大70kmだ。シトロエンによると、70kmの航続は、都市部のユーザーの1日の平均移動距離を上回るという。バッテリーの充電は、220Vソケットで、およそ3時間で完了する、としている。


《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

編集部おすすめのニュース

特集