スポーツカー市場をけん引した歴代フェアレディZ…オートモビルカウンシル2022

日産フェアレディZの系譜(オートモビルカウンシル2022)
  • 日産フェアレディZの系譜(オートモビルカウンシル2022)
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オートモビルカウンシル2022、日産ブースは新型の発売を間近にひかえて「フェアレディZの系譜」がテーマ。初代S30型から最新RZ34型カスタマイズドプロトまで、新旧4台の『フェアレディZ』を展示した。

3代目Z31型と5代目Z33型が抜けていたのは少し寂しいが、こうして並ぶとなかなか興味深い。デザインが時代によって変わるのは当然だが、例えばロングノーズの流麗なクーペスタイルが一貫しているのが分かる。真正面や真後ろからの眺めもZらしい流れを汲んでいるようだ。

初代S30型「Z-L」(1970年)
それまで古風なオープンスポーツカーだったダットサンフェアレディから一新。ゆったりとクルージング可能なクーペボディと変化した。より低く、長く、ワイドなスタイリングは多くのファンを魅了し、中でもアメリカでは「Z-Car」の名で親しまれ、世界で最も売れたスポーツカーとなった。展示車両はその最初期型で、5速MTを搭載するなどした上級グレードのZ-L。車両重量は1トンを切る995kgだ。スポーツカーながらバイアスタイヤにホイールキャップというのが時代を感じさせる。

2代目HS130型「280Z 2シーターTバールーフ」(1982年)
2.8リットルモデル(2.0モデルもある)。日本初のTバールーフを装備。ルーフセンターを残し、左右のパネルを取り外せるようになっている。フルオープンより剛性が高く、厳しい安全基準にも対応できたため、アメリカで採用が広がり流行した。ブラック/シルバーの2トーンは当時の特別塗装色だ。このモデルはマイナーチェンジ後のもので、スチール製のメッキバンパーからボディ同色のカラードバンパーに変更されている。

4代目GCZ32型「300ZXツインターボ2by2」(1989年)
バブル景気の絶頂期に発売。完全な3ナンバーサイズとなり、3リッターV型6気筒4バルブDOHCのVG30DE型エンジンはツインターボと自然吸気が選べた。4輪マルチリンクサスペンションや電子制御式4WSであるスーパーHICASなど、最新シャシー技術がふんだんに盛り込まれている。この車は4人乗りの2by2で、トップグレード。日本車では初めて最大出力280馬力に達している。かのカルロス・ゴーンの愛車でもあった。

6代目RZ34型「 カスタマイズドプロト」(2022年)
東京オートサロン2022で公開されて以降、あちこちのショーに顔を出しているカスタムカー。S30型にあったレーシングモデル「Z432R」をオマージュしたもので、オレンジのボディカラーを基調にエンジンフードやテールなどをブラックオフ。オーバーフェンダーやリヤスポイラーなどが懐かしくもありかっこいい。

《嶽宮 三郎》

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