【アストンマーティン DBX707】最強&最速のSUV…価格は3119万円から

アストンマーティン DBX707(プロトタイプ)
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  • アストンマーティンジャパンオペレーションズディレクターの寺嶋正一氏
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アストンマーティンジャパンは4月15日、SUVの『DBX』のハイパワーバージョンとなる「DBX707」を日本初公開した。価格は3119万円から。

アストンマーティン・ジャパンオペレーションズ・ディレクターの寺嶋正一氏は、まずDBXについて、「2019年の発表以来、とりわけ日本においては活躍の場を限定しない万能なキャラクターで、アストマーティンの真骨頂たる美しいエレガントなスタイリング、デザインで大成功を収めている」と高く評価。そして、DBX707は「最速、最強、最良という3つの言葉で表現出来る」という。その結果、「パワーとパフォーマンス、そして運転する喜びをさらに高めることで強力なライバルがひしめくSUVのセグメントにおいて傑出した存在感を示している」とコメントした。

寺嶋氏はこのDBX707を評して、「世界で最もパワフルでラグジュアリーなSUVとして、新たなセグメントを切り開く存在になる」と明言。707の由来となるのは最高出力707ps。最大トルクは900Nmを誇り、0から100km/h加速は3.3秒、最高速度は310km/hに達する。因みにDBXは542ps、700Nmで0から100km/h加速は4.5秒、最高速度は291km/hである。

搭載されるエンジンは、4リットルV型8気筒ツインターボで、トランスミッションは湿式クラッチを採用。「これにより素早く鋭い変速と発進加速を実現。さらにゲイドンのエンジニアリングチームが、たゆまぬの努力を重ね、丹精込めて作り上げた新設計のエンジンは、ボールベアリングターボチャージャーを採用し、レスポンスが向上。このパフォーマンスを新たな次元へと引き上げている」と述べる。

アストンマーティン DBX707(プロトタイプ)アストンマーティン DBX707(プロトタイプ)

デザインにも手が入れられた。「よりアグレッシブで地を這うようなロースタンスを表現するとともに機能性も兼ね備えている」と寺嶋氏。例えばフロントグリルは、「最速、最強、最良を象徴するかのように大型化するとともに、迫力を増し、さらに洗練されたデザインになっている」。同時に最高出力を引き上げたことで、「さらなる冷却性能向上がこのグリルの目的だ」という。

アストンマーティン DBX707(プロトタイプ)アストンマーティン DBX707(プロトタイプ)

また今回、DBXとして初となるカーボンセラミックブレーキを採用。フロントのディスク径は420mm。この結果、バネ下重量は40kgの軽量化に成功している。

アストンマーティン DBX707(プロトタイプ)アストンマーティン DBX707(プロトタイプ)

寺嶋氏はDBXについて、「最高のハンドリング性能を持つSUVの1台として評価されているが故に、707psに高めた性能も正確にコントロールすることが求められている。DBX707はドライビングエクスペリエンスのさらなる向上を図り、スリーチェンバータイプのエアサスペンションや、電子制御によるロールコントロール、全可変4WDシステム、そしてパワーステアリングシステムの全てのキャリブレーションを見直している」と述べ、その性能を余すことなく味わえるようにセッティングされていることを強調。さらに新機能となるローンチコントロールシステムを搭載することで、「加速性能においても最速を誇るSUVに仕上がっている」と話す。

最後に寺嶋氏は、「DBX707は最高出力だけでなく、あらゆる面において究極のSUVということが出来る。このアストンマーティンが誇るSUVの最高傑作であるDBX707を堪能して欲しい」と語った。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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