ロータスの次世代EVスポーツ、スケッチ公開…2026年デビュー

急速充電や軽量化を重視してバッテリーを開発

新開発の軽量シャシーテクノロジーがベース

リアの構造は『エミーラ』のV6搭載車よりも37%軽量化

ロータスカーズの次世代EVスポーツのスケッチ
  • ロータスカーズの次世代EVスポーツのスケッチ
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  • ロータスカーズが開発中の電動モデル。2026年に登場する「タイプ135」というコードネームのEVスポーツカーと見られる
  • ロータスの次世代のEVスポーツカー向け軽量シャシー
  • ロータスの次世代のEVスポーツカー向け軽量シャシー
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ロータスカーズ(Lotus Cars)は1月28日、現在開発を進めている次世代EVスポーツのデザインスケッチを公開した。

◆急速充電や軽量化を重視してバッテリーを開発

ロータスカーズは、この次世代EVスポーツに搭載するバッテリーの研究開発において、ブリティッシュボルトと提携を結んだ。次世代EVスポーツには、ブリティッシュボルトのバッテリーセルを搭載し、ロータスカーズが開発したモーターなどの電動パワートレインを組み合わせる予定だ。

ブリティッシュボルトは、英国でバッテリーセル技術を手がけている。今回の提携で重視されるのは、急速充電、エネルギー密度の最適化、軽量化の3点だ。ブリティッシュボルトとの提携は、英国のスポーツカーメーカーが、『エヴァイヤ』に続くグローバル市場向けのEVスポーツのラインナップを拡大する戦略における重要な進展になるという。

ブリティッシュボルトは、英国ノーサンバーランド州カンボアにおいて、世界で最も持続可能な方法で低炭素バッテリーセルを生産することを目指している。このプロジェクトは、技術の進歩に対応するために段階的に進められ、10年後にはバッテリーの生産総容量は30GWhを超える予定だ。

ロータスの次世代のEVスポーツカー向け軽量シャシーロータスの次世代のEVスポーツカー向け軽量シャシー

◆新開発の軽量シャシーテクノロジーがベース

次世代EVスポーツは2026年に登場する予定だ。コードネームは、「タイプ135」を名乗る。ロータスカーズ傘下のロータス・エンジニアリングは現在、4種類の次世代「パフォーマンス・ビークル・アーキテクチャー」の開発を進めている。4種類のアーキテクチャーのひとつで、タイプ135に採用されると見られるのが、「エレクトリック・スポーツカー・アーキテクチャー」だ。ロータス・エンジニアリングは、社内で「Eスポーツ」と呼ばれている新しいプラットフォームの開発を主導しており、これをベースとして、ロータスとルノー傘下のアルピーヌの新型車が登場する。この車台は、他のメーカーに供給する可能性もあるという。

次世代のEVスポーツのベースとなるのが、新開発の軽量シャシーテクノロジーだ。この軽量シャシーテクノロジーは、ロータスカーズが2020年10月に立ち上げた新プロジェクト、「LEVA」の最初の成果となる。LEVAは、Lightweight Electric Vehicle Architectureの略。このプロジェクトではロータスカーズが主導し、次世代EVの新しい軽量構造を開発することを目指している。ロータスカーズをはじめ、英国を拠点とするエンジニアリングとデジタル生産のノウハウを取り入れたLEVAは、新しいEV車台とパワートレインを開発するためのショーケースになるという。

LEVAは、エヴァイヤに続くEVを開発するプロジェクトになる。ロータスカーズによると、このプロジェクトは、ロータスのEVパフォーマンスカーのラインナップを拡大するという目標の重要な要素になるという。

ロータスカーズが開発中の電動モデル。2026年に登場する「タイプ135」というコードネームのEVスポーツカーと見られるロータスカーズが開発中の電動モデル。2026年に登場する「タイプ135」というコードネームのEVスポーツカーと見られる

◆リアの構造は『エミーラ』のV6搭載車よりも37%軽量化

ロータスカーズは、このLEVAプロジェクトを通じて、次世代のEVスポーツのベースとなる軽量シャシーテクノロジーを開発した。この構造が、ロータスの次世代EVスポーツカーの新しいアーキテクチャーとなる。

リアの構造はロータスの新型スポーツカー、『エミーラ』のV型6気筒エンジン搭載車よりも37%軽量化されている。これは、ロータスが次世代のEVスポーツをはじめ、将来のロータス製品、ロータス・エンジニアリングのコンサルタントで商品化されるものなどに関して、「青写真」を持っていることを意味するという。

また、このまったく新しいアーキテクチャーは、柔軟性が高いのが特長だ。さまざまなレイアウト、ホイールベース、バッテリー容量などを備えたEVのプラットフォームとして適応できる、としている。

《森脇稔》

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