「TomTom IndiGO」プラットフォームでAmazon Musicが利用可能に…CES 2022

「TomTom IndiGO」上で利用可能となった「Amazon Music」
  • 「TomTom IndiGO」上で利用可能となった「Amazon Music」
  • 「TomTom IndiGO」は、Android Automotive OS上で動作するソフトウェア
  • 世界初の自動車メーカー向けオープンプラットフォーム「TomTom IndiGO」

オランダを拠点に地図サービスなどを運営するTomTom(トムトム)は2022年1月4日、米国・ラスベガスで開催されたIT家電ショー「CES 2022」にオンラインで出展し、21年11月30日にリリースされた「TomTom IndiGO」上で、「Amazon Music」が利用可能になったと発表した。

「TomTom IndiGO」は、Android Automotive OS上で動作するソフトウェアで、ソフトウェアやアプリ、サービス、プラグインなどをワイヤレスで更新・拡張できる世界初の自動車メーカー向けオープンプラットフォームだ。車両内のすべてのディスプレイに表示される、たとえばエアコンの温度調節やオーディオシステム、車両システム設定といった内容を共通のインターフェース上でコントロールできるよう統合できる。これにより、ドライバーや同乗者に快適かつ安全な車内環境を提供できるようになる。

このソフトウェア上で利用可能となるAmazon Musicは、音声によって数百万以上の楽曲やプレイリストならびにラジオステーションを呼び出すことができるサービスで、Amazonのプライム会員は、追加料金なしで200万曲以上の楽曲を広告なしで楽しめる。さらにプレミアムな定額制音楽配信サービスのAmazon Music Unlimitedを契約すれば新曲を含む7500万以上の楽曲を無制限に楽しめるようになる。また、Amazonアカウントのみを持つユーザーでも広告付きのプレイリストや数百のステーションを無料で楽しむことができる(いずれも通信料は別途)。

今回の対応により、TomTom IndiGOを搭載した車両では、楽しみたいときにいつでもAmazon Musicによる音楽サービスを受けられるようになる。中でもTomTom IndiGOは優れたインターフェースがウリの一つとなっており、ステアリングのスイッチ、音声操作、タッチ操作によって希望のコマンドを入力することが可能。音楽なら楽曲名を音声で読み上げるだけで、たとえ運転中であっても安全に聴きたい曲を絞り込んで再生できるわけだ。

今回、TomTom IndiGOで利用可能となったAmazon Musicのように、パートナー各社は自社のソリューションをコックピットに導入する新しい方法を手に入れられる。一方でトムトムは開発者が簡単に IndiGO を使い始められるよう、豊富なAPI、サポート資料、コードサンプルを含む便利なソフトウェア開発キットを提供するなど、アプリ開発者に対する支援体制を整えている。

トムトムのオートモーティブ部門マネージングディレクターであるアントワン・ソシエ(Antoine Saucier)氏は、今回の発表について「TomTom IndiGOのパートナーグループに、世界有数の音楽プロバイダーであるAmazon Musicを迎えられることを嬉しく思います。Amazon Musicのような企業の貢献により、自動車メーカーは、TomTom IndiGOに集約された幅広いアプリやサービスの中から必要なものを自由に選択でき、ユーザーにシームレスなデジタルコックピット体験を提供できます」と述べた。

《会田肇》

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