電動二輪車メーカーのOKAIは12月24日、米国ラスベガスで2022年1月5日に開幕するCES 2022において、新型の電動スクーターや電動バイクを初公開すると発表した。
◆メルセデスベンツやBMWとパートナーシップを確立
2006年に中国に設立されたOKAIは、グループ内に研究開発部門や生産部門、サプライチェーンを独自に持つ。中国浙江省縉雲に広さ5万平方mの工場を擁し、月間生産能力はおよそ12万台だ。
OKAIには、業界で最も近代的で革新的なデザインを生み出す世界クラスのデザインセンターと研究開発センターを持つ、と自負する。中国杭州に本社を置き、米国とドイツにオフィスを構えるOKAIは、メルセデスベンツやBMW、フォードモーター、パナソニック、サムスンなどのトップブランドと、強力なパートナーシップを確立しているという。
OKAIは、都市のモビリティを変えることを目指している。 OKAIは、世界中の人々が楽しく安全でシンプルな方法で都市、キャンパス、コミュニティをナビゲートできるようにすることで、モビリティを再定義するという。電動スクーターや電動バイクを生産し、販売することで、「ファーストマイル」と「ラストワンマイル」の課題に取り組んでいる。

◆出力750Wのモーターで駆動する「EB20」
軽量設計の『EB20』は、OKAI初のカーボンファイバー製フレームを採用する電動バイクだ。この電動バイクは、出力750Wのモーターで駆動。サムスン製の交換式バッテリーは蓄電容量が14.7Ahとした。
EB20には、2.8インチのLEDタッチスクリーンを搭載する。速度や航続、コネクティビティ、バッテリーに関する情報を表示する。ライダーは、OKAIアプリを使用して、車体色やユーザーインターフェースのオプションを選択し、個性を表現することもできる。
EB20は、「NFC(近距離無線通信)」とスマートロック解除機能を備えた折りたたみ式キーにより、駆動システムを始動することも可能だ。また。EB20は、Shimano、Suntour、Tektroなどのプロ仕様のマウンテンバイクパーツと互換性を持たせている。

◆ライドシェア向け電動スクーター「ES600」
ライドシェア電動スクーターの『ES600』には、電動スクーター向けとしては世界初のアルミ製ストレッチ一体型プロセスフレームが採用された。スマートに設計されたウインカーや、デュアルサブメーターポジショニングを採用する。
バッテリー交換を簡単に行えるようにすることにより、電動スクーターでの外出でも、より多くの時間を過ごすことができるという。カラフルなLEDリングライトにより、ライドシェアできるスクーターを、すばやく見つけることを可能にしている。

◆「ES800」はオフロードパフォーマンス電動スクーター
定格出力1000Wのデュアルドライブを搭載したOKAIの最も強力な電動スクーターが、『ES800』だ。オフロードパフォーマンス電動スクーターを標榜する。1回の充電での航続は50km。重量は35.8kgとした。
ES800の最高速は60km/h。35%の傾斜を登ることができる性能を持つ。フロントにシングルフォーク油圧ショック、リアにダブルショックアブソーバーを採用した。12インチのオフロードタイヤも装備している。
また、抗菌素材を使用した世界初のスマートインタラクティブヘルメットが『SH10』だ。より安全で、よりスマートで、より衛生的なライディングを可能にしているという。SH10には、BluetoothとAPP接続を備えている。2つの大型LEDディスプレイは、カスタマイズすることが可能。内蔵スピーカーを利用すると、ライダーは自分のプレイリストを楽しむと同時に、安全なライディングのために周囲の音を認識できる、としている。