BMWが開発中とみられる高性能2ドアクーペ、『M4 CSL』(仮称)市販型プロトタイプがついにニュルで高速テストを開始した。
M4 CSLは、同社が2020年9月に欧州で発表した「M4クーペ」の頂点に君臨するハードコアモデルだ。ニュルで捉えたプロトタイプはカモフラージュも薄く、フロントエンドには、スプリッターを備えるアグレッシブなバンパー、2つのセクションに分割されている大型キドニーグリル、エアロダイナミクスを向上させる立体的エアインテークを装備。ヘッドライトは専用デザインが予想されている。
リアエンドでは、新設計のLEDテールライトやトランクリッドにより分厚い専用スポイラーを装着。市販モデルに近づいている様子が伺えるが、今後はM4の「M4パフォーマンスオプション」により提供される大型リアウィングや、スタックタイプのエキゾーストパイプなどが今後追加される可能性もある。
ニュルで撮影したカメラマンによると、サーキット指向のモデルらしい、軽快なシフトアップ、シフトダウンがみられ、高速性能はM4以上に見えたという。
パワートレインは3.0リットル直列6気筒エンジンを搭載し、M4コンペティションでは最高出力503ps、最大トルク650Nmを発揮するが、M4 CSLでは540psまで向上するという。また動力性能は、0-100km/h加速3.4秒のM4コンペティションに対し、CSLでは3.3秒以下となる。後輪駆動のみで、マニュアルは設定されず、オートマチックギアボックスのみが組み合わされると予想される。
M4 CSLのワールドプレミアは、2022年前半と思われ、限定1,000台とも噂されている。