ドゥカティ『ストリートファイター V2』発表…新スポーツネイキッド誕生

「パニガーレV2」をベースに開発

「スーパークアドロ」2気筒エンジンは最大出力153ps

高くワイドなアルミ製ハンドルバーを装着

ドゥカティ・ストリートファイター V2
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ドゥカティ(Ducati)は11月11日、「ドゥカティワールドプレミア2022」において、『ストリートファイターV2』を発表した。

「パニガーレV2」をベースに開発

ストリートファイターV2は、新しいキャラクターを備えたスポーツネイキッドだ。スポーティな『パニガーレV2』のDNAと、『ストリートファイター』のコンセプトやスタイルを組み合わせたバイクを求めているライダーのニーズに応えるために開発された。扱い切れるパワーを発揮し、力強いパフォーマンスと最大限のライディングの楽しさを実現する直感的で扱いやすいモーターサイクルを目指したという。

このプロジェクトでは、成功を収めたドゥカティのコンセプト、「Fight Formula」(戦うための方程式)をパニガーレV2に適用して再解釈した。この方程式に基づき、フェアリングが取り除かれ、高くワイドなハンドルバーが装着された。乾燥重量は178kgとしている。

パニガーレV2をベースに開発されたストリートファイターV2は、『パニガーレV4』をベースに開発された『ストリートファイターV4』と同じコンセプトを掲げる。高くワイドなハンドルバーが採用された。フェアリングを取り払ったザインは、スリムなラインが特徴。フロントセクションは、燃料タンクから前方へと伸びるように設置されている。ドゥカティ・ストリートファイター V2ドゥカティ・ストリートファイター V2

「スーパークアドロ」2気筒エンジンは最大出力153ps

955cc「スーパークアドロ」2気筒ガソリンエンジンは、最大出力153ps/10750rpm、最大トルク10.3kgm/9000rpmを引き出す。ユーロ5規制に適合したストリートファイター V2のエンジンは、パニガーレ V2と共通のエグゾーストシステムを採用した。コンパクトな新しいサイレンサーは右側出し。直径62mmの楕円スロットルボディは、フルライド・バイ・ワイヤ・システムにより、個別に制御される。

ストリートファイター V2の軽さは、視覚的にも見て取れる。アルミ製のフロントフレームとスーパークアドロエンジンを覆うボディパネルは、ミニマリズムの原則に基づいている。ストリートファイター V2は、彫刻的でバイクの本質を追求したラインを持つ。サイドパネルは、ラジエーターからの熱気を、ライダーの脚から遠ざける役割を果たす。

ストリートファイター V2には、ストリートファイター V4の特徴的な要素を受け継いでいる。ヘッドライトは、ドゥカティのスポーツバイクを象徴するV字型の「DLR(デイタイム・ランニング・ライト)」を想起させると同時に、「ジョーカー」の不敵な笑みを思い起こさせまることを狙ったという。ドゥカティ・ストリートファイター V2ドゥカティ・ストリートファイター V2

高い位置にワイドなアルミ製ハンドルバーを装着

エルゴノミクスを重視しながら空力性能を磨き上げたことにより、シャシーの効率を損なうことなく、ウイングを取り去った。その結果、さらにクリーンで、バイクの本質に忠実なスタイルが実現し、純粋なストリートファイターの世界を表現した、と自負する。

ライダーと中心としたエルゴノミクスは、スポーティさと快適性に重点を置き、ロードユースに焦点を合わせている。そのため、パニガーレ V2のセパレートハンドルに代わって、高い位置にワイドなアルミ製ハンドルバーが装着された。シート幅も広くなり、パッドの厚みも増している。さらに、フットペグは、レッグスペースを増やすためにポジションが変更された。

「IMU」と呼ばれる慣性プラットフォームは、ストリートファイター V2の電子制御システムを管理している。6軸のIMUは、すべての電子制御システムを管理し、モーターサイクルのポジションをリアルタイムで検知し、その情報をコントロールユニットに送信する。これらはすべて、最大限のパフォーマンスと安全性を確保することを目的としているという。

3つの異なる「ドゥカティ・ライディングモード」を選択できる。ウェット、ロード、スポーツの各ライディングモードでは、ライディングスタイルやさまざまな路面状況に合わせて、挙動を最適化する。各ライディングモードでは、それぞれ異なる制御パラメーターが設定されている。さまざまなオプションを選択することで、ライダーは、電子制御システムやエンジン特性を瞬時に変更することが可能、としている。

《森脇稔》

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