職場社長の影響を受けてオーディオに興味を持った新山さん。愛車のN-BOXにはカロッツェリアのスピーカーなどをチョイスして本格的なシステムを構築。青森県のingraphで取り付けを実施してサウンド&デザインともに一気にグレードアップを果たした。 ◆コンサート会場にいるようなリアルさと クリアでクッキリ感の強いサウンドが完成 職場の社長が乗るクルマにインストールされていたオーディオとそのサウンドに強い影響を受けて、それまで興味の無かったカーオーディオの世界にどっぷり浸かった新山さん。その社長から譲り受けたスピーカーをしばらくは使っていたものの、トレードインスピーカーでは飽き足りず、さらにレベルの高いシステムを組むことにした。こうして前編でもお伝えしたとおりスピーカーにはカロッツェリアのTS-Z900PRSをチョイス、DSPアンプやサブウーファーも追加して本格的なシステムを構築する。イングラフにオーダーし取り付けが完了して納車されると早速試聴を実施することになる。 「完成するとすぐにショップに行って音を聴きました。とにかくカロッツエリアのPRSはスゴく良い感じでした。それまで使っていたスピーカーから大きく音が変化したのを聴いた瞬間に感じたんです」 TS-Z900PRSによる進化はもちろんだが、ヘリックスのP-SIX DSPを使ったデジタル調整やパワーアンプの追加、さらにはサブウーファーによる低音の増強などもあり、サウンドの傾向は大きく進化していたようだ。その後はじっくりと試聴を開始、いつも聴くお気に入りの曲を次々と試聴してその良さを確かめていった。 「好きなアーティストのひとりであるナオト・インティライミを聴いたときに特に強く感じたのが、音のひとつひとつがクッキリしていることでした。コンサートにも行ったことのあるアーティストなのでライブ時の音も知っていました。その音に近いリアルさが感じられたのも良いところです。車内に座ってこの音を聴いているとコンサートを思い出してすごく楽しくなるんです」 ◆オーディオコンペに誘われるまま出場し 初出場で初入賞を果たしてしまう フロントスピーカーの進化に加え、サブウーファーやDSPアンプの追加でシステムを作り上げた新山さん。サウンド面ではすっかりお気に入りとなっていた。そんな時、オーディオの楽しさを教えられた職場の社長から意外なお誘いを受ける。 「“オーディオコンペに出てみないか?”というものでした。もちろんコンペの出場経験もありませんでしたし、自分のクルマでも出られるのだろうか? と思ってちょっとためらいました」 しかし、せっかくのお誘いだったこともあり試しで出てみることにした新山さん、のコンペでなんと初入賞を果たしてしまう! 「こんなことがあるんだ! と嬉しくなってしまいました」 これもオーディオにますます傾倒していくきっかけになったようだ。職場の社長を始めショップのスタッフや仲間との交流が深まったのも一緒にオーディオコンペに出かけて、共に楽しんだからこそ。自分だけで音を楽しむだけじゃ無い、もうひとつのカーオーディオの側面を体験したのもコンペ出場の恩恵でもあった。 「オーディオを組んでからはドライブすることが多くなりました。DAPに収録する曲もどんどん増えています。会社にもオーディオの仲間がいるんですが、すすめられた曲をDAPに入れたりして、気になる曲が増えています。それと会社でオーディオの話ができるのも楽しいですね。それまでは他の社員とは仕事だけのつながりだったんですが、オーディオという趣味のつながりができたのも楽しいです」 ◆愛車の作り込みに影響を受けて インストールデザインにも興味を持つ サウンド面では現状に満足しているという新山さん。インストール面でも同じく満足度は高いという。 「インストールはすごくカッコ良く仕上げてもらって気に入っています。Aピラーのツイーターもドアのアウターバッフルも、デザインも含めてカッコ良くって大好きです。もともとクルマのドレスアップが好きと言うほどではなかったんですけど、こうしてきれいにインストールしてもらうと愛着もわいてきます。これがきっかけになってカッコいいカスタムにも興味がわいてきました」 オーナーの次なる目標はクルマの乗り換えだ。 「クルマをもう少し大きなサイズの車種に乗り換えたいと思っています。SUVなんかも良いなーと思ったり、いろいろ考えています。クルマを乗り換えても真っ先にオーディオは載せ替えるつもりです。その時にはカスタム面も今以上に力を入れていきたいです」 最近、純正オーディオが付いているクルマに乗った際にそのサウンドにもの足りなさを感じたという。すっかり音の良いオーディオがオーナーの中でベーシックになり、純正レベルのオーディオでは満足できなくなっていたことを強く感じたという。今後も少しずつ、マイペースで好きなオーディオを進化させていく予定だ。 土田康弘|ライター デジタル音声に関わるエンジニアを経験した後に出版社の編集者に転職。バイク雑誌や4WD雑誌の編集部で勤務。独立後はカーオーディオ、クルマ、腕時計、モノ系、インテリア、アウトドア関連などのライティングを手がけ、カーオーディオ雑誌の編集長も請負。現在もカーオーディオをはじめとしたライティング中心に活動中。
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