リニア中央新幹線、首都圏でのトンネル掘進を準備…調査掘進を10月14日着手

掘進に必要な地上設備のイメージ。
  • 掘進に必要な地上設備のイメージ。
  • シールド機発進へ向けた設備の準備イメージ。
  • 第一首都圏トンネル新設工事における北品川工区の範囲。同トンネルのおよそ4分の1に相当する。

JR東海は10月12日、リニア中央新幹線「第一首都圏トンネル」新設工事の北品川工区において、10月14日から「調査掘進」に着手すると発表した。

2020年3月にJR東海から示された計画によると、掘進には鋼鉄製の外筒を使って土砂の崩壊を抑えつつ掘り進めるシールド工法を採用。東京都港区港南の「北品川非常口」を起点に、最初は名古屋方となる神奈川県川崎市中原区等々力の「等々力非常口」までを掘進する計画で、シールド機の発進・到達地点となる立坑の構築、シールド機の搬入・組立、シールド機発進の準備が行なわれている。

等々力非常口への本格的な掘進は2021~2023年度とされており、その後は2024~2025年度に品川駅へ掘進。並行して2021年度から2025年度にかけてはトンネル内部の構造物構築も進められる。

調査掘進とは本格的な掘進の前に実際にシールドマシンを動かし、地盤の変位や振動などを計測して工事の安全性を確認するもので、これについてJR東海では、8月27・29日、9月1日に説明会を開催している。

JR東海では、調査掘進の結果がまとまり次第、計画路線周辺に説明するとしており、「本格的な掘進をその前に開始することはありません」と明言している。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

【注目の記事】[PR]

編集部おすすめのニュース

特集