トヨタ ミライ 新型、ギネス世界記録…水素補給なしで1360km走行

2日間の走行で新型ミライは5.65kgの水素を消費

米国仕様のカタログ上の航続は最大647km

最新の「トヨタ・セーフティ・センス」

12.3インチのマルチメディアタッチスクリーンを標準装備

トヨタ自動車の米国部門は10月8日、新型『ミライ』(Toyota Mirai)が水素満タン状態から845マイル(約1360km)を走行し、水素を補給せずに最も長い距離を走行した燃料電池車として、ギネス世界記録に認定された、と発表した。

今回のチャレンジは、ギネス世界記録によって綿密に監視され、その厳格な規則と手順を順守した。ギネス世界記録の審査員のマイケル・エンプリック氏は、出発前に水素補給を終えた時点で、新型ミライの水素補給口を封印した。

2日間の走行で新型ミライは5.65kgの水素を消費

エコランのプロのウェイン・ゲルデス氏とボブ・ウィンガー氏が乗り込んだ新型ミライは8月23日、トヨタの燃料電池開発グループの本拠地、カリフォルニア州ガーデナのトヨタ・テクニカル・センター(TTC)を出発した。2人は、パシフィックコーストハイウェイに沿って、サンタモニカやマリブビーチを走行した。途中、2回ドライバー交代を行い、TTCに戻るまで、水素補給なしで473マイル(約760km)を走行した。

翌8月24日は、ロサンゼルスとオレンジカウンティの間のサンディエゴフリーウェイを中心に、朝と夕方のラッシュアワーを含めて走行した。新型ミライは水素タンクが空になるまでに、372マイル(約600km)を走行。GPSによって記録された2日間の走行距離の合計は、845マイル(約1360km)に到達した。

2日間の走行で、ミライは5.65kgの水素を消費した。途中のルートには、合計12の水素ステーションがあったが、立ち寄ることなく通過した。ミライは主に、気温18~28度の環境下で走行した。845マイルを走行した間、CO2排出量はゼロ。標準的な内燃エンジン車の場合、845マイルを走行すると、約300kgのCO2を排出するという。

米国仕様のカタログ上の航続は最大647km

2世代目となる新型ミライでは、低重心プラットフォームの「TNGA」をベースとし、思いのままに操れる走りを追求した。大幅な軽量化やボディ剛性の向上などにより、路面に吸いつくような気持ちの良い走行フィーリングを可能にしたという。また、ボディ細部にわたり、静粛性にこだわった技術を投入することで、高速走行時の静粛性を引き上げている。

燃料電池システムを一新することにより、動力性能を大幅に向上させた。トルクフルで力強い加速を生むパワーユニットと、最高速度域までパワーをもたらすモータードライブによって、伸びのある新感覚の走りを追求した。航続は従来型に対して約30%延長されており、米国仕様の場合、カタログ上の航続は最大647kmとした。

パワフルな加速を生み出すために、動力源である燃料電池ユニットのさらなる高性能化を追求し、最大出力は米国仕様の場合、従来型の114kWから、新型では128kWに12%引き上げられた。高出力・高効率のモーターを新開発し、米国仕様の場合、モーターは最大出力182hp、最大トルク30.6kgmを獲得している。この効果で、40km/hから72km/hまでの中間加速は2.8秒という。

最新の「トヨタ・セーフティ・センス」

次世代の予防安全パッケージの「トヨタ・セーフティ・センス2.5+」を全車に標準装備した。歩行者検知機能付き「プリコリジョンシステム(PCS) 」は、システムの機能を強化することにより、前方の車両だけでなく、昼間の自転車、夜間の歩行者を検出する。

交差点では、右折時に対向車や歩行者を検出し、ドライバーに音や光で衝突の危険を警告し、自動ブレーキを作動させる。緊急ステアリングアシストは、歩行者や自転車、車両との衝突を回避しながら、ドライバーのステアリング操作を安定させるように支援する。

48km/h以上で作動する「ダイナミックレーダークルーズコントロール(DRCC)」を装備した。前車との車間距離を維持し、前車の停止と再発進に連動するように設計されている。DRCCには、低速車の追い越しをスムーズにする新機能も採用された。設定速度よりも遅い速度で走行している車両の後ろを走行している場合、ドライバーがウインカーを出してステアリングを操舵すると、システムは車線変更に備えて、車両を加速させる。車線変更後、車両は設定された速度に達するまで加速を続ける。

車線逸脱警報は、ウインカーを操作せずに車両が車線を逸脱したことを検知した場合、ドライバーに音で警告する。DRCCが作動すると、「レーントレースアシスト(LTA)」は、車両が車線の中央にとどまるよう支援する。また、先行車や対向車を検出し、ハイビームとロービームを自動的に切り替える「オートハイビーム」、道路標識を読み取り、ドライバーに知らせる「ロードサインアシスト」も設定されている。

12.3インチのマルチメディアタッチスクリーンを標準装備

新型には、12.3インチのマルチメディアタッチスクリーンが標準装備されている。グーグルの「Android Auto 」、Appleの「Car Play」、アマゾン(Amazon)の音声アシスト、「アレクサ(Alexa)」と連携する。また、プレミアムオーディオシステムは、サブウーファーとアンプを含めて、14個のJBLスピーカーを装備している。

ドライバー正面には、8インチのカラーTFT LCDデジタルメータークラスターを装備した。速度や走行モード、燃費、マルチ・インフォメーション・ディスプレイなどが表示される。「Qi」対応のスマートフォンのワイヤレス充電トレイも、全車に標準装備されている。

《森脇稔》

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