元神戸市電のワンマンカーが広島電鉄でリバイバル 10月14日から

570形582号。元神戸市電500形で、同形は広島電鉄へ17両が譲渡された。元々は大正生まれの木造車と大正~昭和生まれの鋼体車からなり、1960年前後に大幅改修を受けていた。
  • 570形582号。元神戸市電500形で、同形は広島電鉄へ17両が譲渡された。元々は大正生まれの木造車と大正~昭和生まれの鋼体車からなり、1960年前後に大幅改修を受けていた。
  • 1150形1156号。1955年製で神戸市電時代も同形を名乗っていた。広島電鉄へは7両が譲渡された。
  • 復元される神戸市電ワンマンカーのデザインイメージ。緑の車体にはワンマンカーを示すオレンジのラインが入っていた。なお復元車の582号は、10月27日~11月14日に選挙用花電車として運行される。
  • 582号と1156号に掲出される記念ヘッドマーク。神戸市交通局とのコラボレーションとして、神戸市営地下鉄西神・山手線と海岸線の各2編成にも掲出される。
  • 10月14日から発売される予定の記念グッズは、582号と1156号の銘板をイメージしたキーホルダー。化粧箱入りで、裏面(写真右)には広島電鉄と神戸市交通局のロゴが入る。各500個限定で発売額は2200円。
  • 広島電鉄とのコラボレーションを記念して、神戸市交通局北神線谷上駅(神戸市北区)には50周年記念仕様のフォトスポットが設置される。

広島電鉄は、10月14日~12月26日に神戸市交通局とのコラボレーションで実施する「Revival KOBE」企画で、旧神戸市電の車両を神戸市電時代の姿に復元すると発表した。

この企画は、1971年3月に廃止された神戸市電から車両を導入して50年を迎えたことを記念して実施されるもの。神戸市電から広島電鉄へは29両が転入しているが、現役車両は570形582号と1150形1156号の2両のみ。このうち582号の車体を神戸市電時代のワンマンカー仕様に復元する。

また、期間中は両車とも不定期に運行していた土休日も休みなく運行。両車を指定した貸切運行にも対応する(ただしどらちかを指定することは不可)。

このほか、記念ヘッドマークの掲出や50年の歴史を振り返る掲示、移籍50周年記念グッズの販売なども行なわれる。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

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