BMWの電動SUV『iX3』、急速充電性能を向上…11月生産分から

最大出力で充電するためにバッテリー温度を事前調整

第5世代のBMW「eDrive」テクノロジー

0-100km/h加速は6.8秒

1回の充電での航続は最大460km

BMWは、2021年11月から生産される『iX3』改良新型に、高電圧バッテリーのインテリジェントな熱管理システムを導入する。9月22日、BMWが発表した。

最大出力で充電するためにバッテリー温度を事前調整

インテリジェントな熱管理システムは、動作温度や外気温に関係なく、DC急速充電ステーションにおいて、最速かつ最も効率的な充電を可能にするものだ。『i4』と『iX』に採用されたシステムを、iX3改良新型に拡大展開する。

このシステムは、ナビゲーションシステムと連携している。ナビゲーションシステムのアクティブルートガイダンス機能が、急速充電ステーションに立ち寄ることを予測すると、急速充電ステーションに到着する前に、バッテリーを充電に最適な状態に整える。

このシステムでは、バッテリーを温めたり、冷やしたりすることにより、急速充電ステーションに到着するまでに、最大出力で充電するのに理想的なバッテリー温度にする。熱管理システムは、全体的なルート計算の一部として、バッテリー温度、残りのルート距離、予測される充電出力、充電プロセスを盛り込んだ航続を考慮する。

第5世代のBMW「eDrive」テクノロジー

iX3改良新型のEVパワートレインには、BMWグループの第5世代のBMW「eDrive」テクノロジーを搭載する。第5世代のBMW eDriveテクノロジーに使用されるすべてのパワートレインコンポーネントは、自社開発された。さらに、電気モーターと高電圧バッテリーは、自社工場で生産される。駆動ユニットと高電圧バッテリーユニットは、出力や蓄電容量を柔軟に変更できるため、さまざまなコンセプトやセグメントの車両に搭載できるという。

改良新型iX3の第5世代BMW eDriveテクノロジーは、電気モーター、エレクトロニクス、トランスミッションを中央のハウジングに一体設計し、ドライブユニットに集約した。その結果、設置スペースと重量を大幅に削減した、と自負する。

また、電気駆動システムの出力密度は、BMWグループの既存のEVに比べて30%増加した。セルレベルでの高電圧バッテリーの重量エネルギー密度も、20%上昇する。最新の電気モーター、パワーエレクトロニクス、充電技術、高電圧バッテリーも搭載されている。

0-100km/h加速は6.8秒

搭載される電気モーターは、最大出力286hp、最大トルク40.8kgmを引き出す。電気モーターは後輪に動力を伝達し、0~100km/h加速を6.8秒で駆け抜ける。最高速は180km/hでリミッターが作動する。

Bレンジでは回生ブレーキが強めに作動し、アクセルペダルのみを使った1ペダル感覚で運転できる。回生ブレーキのレベルは、3段階で調整できる。アダプティブ回生は、ブレーキエネルギー回生と惰性走行を状況に応じて調整することで、運転の快適さと効率を高めている。

高電圧バッテリーユニットは、車両フロアの平らな位置に搭載される。このレイアウトのおかげで、BMW X3のプラグインハイブリッド車(PHV)と比較して、室内と荷室のスペースを犠牲にしていないという。

1回の充電での航続は最大460km

バッテリーの蓄電容量は80kWh。1回の充電での航続は、WLTPテストサイクルで最大460kmを実現する。

駆動コンポーネントの高い効率と高電圧バッテリーユニットの高エネルギー密度のおかげで、BMW iX3は、より大型で重量のあるバッテリーを搭載したEVと同等の航続を可能にしているという。

バッテリーは、最大150kWの出力で急速充電できる。10分の充電で、およそ100kmの航続に必要なバッテリー容量を充電できる。顧客は、「IONITY」の急速充電ステーションを利用することが可能、としている。

《森脇稔》
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