【プジョー 208 新型試乗】その奥深さに購買意欲を刺激される…渡辺陽一郎

プジョー 208(写真は海外仕様)
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コンパクトカーは、優れた走行安定性を確保しながら価格は割安に抑える必要があるため、乗り心地が悪化しやすい。路上の段差を乗り越えた時の突き上げ感は抑えても、細かなデコボコを乗員に伝えやすい。

その意味で注目されるのがプジョー『208』だ。全長が4095mm、全幅は1745mm、ホイールベース(前輪と後輪の間隔)も2540mmと短めだが、乗り心地は柔軟で快適だ。足まわりがゆったりと動き、細かなデコボコも巧みに吸収する。全長が4m少々に収まるコンパクトカーの中では突出して快適だ。

プジョー 208(写真は海外仕様)プジョー 208(写真は海外仕様)
シートの座り心地も適度に柔軟で、快適性をさらに高めた。座った感覚はソフトだが、腰から大腿部をしっかりと支えるから、長距離を移動する時でも疲れにくい。着座姿勢も乱れにくく、優れたシートに仕上げた。

乗り心地が快適な代わりに、峠道などを走ると、ボディの傾き方は相応に拡大する。操舵感が比較的機敏で、鈍い設定ではないことも、ボディの傾き方を大きくしている。

プジョー 208(写真は海外仕様)プジョー 208(写真は海外仕様)
そうなると走行安定性が心配されるが、挙動の変化が穏やかに進んで唐突感を抑えたから、ドライバーを不安な気分にさせにくい。

基本的には後輪の接地性を高めたが、小さく回り込むカーブでアクセルペダルを適度に戻すと、車両の進行方向を変える自由度も併せ持つ。奥の深い運転感覚も味わえるから、クルマ好きのドライバーが試乗すると、おそらく購買意欲を刺激されると思う。

プジョー 208(写真は海外仕様)プジョー 208(写真は海外仕様)

■5つ星評価
パッケージング:★★★
インテリア/居住性:★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★

渡辺陽一郎|カーライフ・ジャーナリスト
1961年に生まれ、1985年に自動車雑誌を扱う出版社に入社。編集者として購入ガイド誌、4WD誌、キャンピングカー誌などを手掛け、10年ほど編集長を務めた後、2001年にフリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向した。「読者の皆様に怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も大切と考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心掛けている。

《渡辺陽一郎》

渡辺陽一郎

渡辺陽一郎|カーライフ・ジャーナリスト 1961年に生まれ、1985年に自動車雑誌を扱う出版社に入社。編集者として購入ガイド誌、4WD誌、キャンピングカー誌などを手掛け、10年ほど編集長を務めた後、2001年にフリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向した。「読者の皆様に怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も大切と考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心掛けている。

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