最後のホンダ NSX「タイプS」、日本発売は22年7月…価格は2794万円

ホンダ NSX タイプS
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ホンダは30日、スーパースポーツカーの2代目『NSX』として最後のモデルとなる限定車『NSX タイプS(NSX Type S)』の日本導入を正式に発表した。全世界350台限定で、日本では2022年7月に30台を発売する予定。価格は2794万円。

2代目NSXは2016年8月に発表。「人間中心のスーパースポーツ」という初代が提案したコンセプトを受け継ぎ、ホンダ独自の3モーターハイブリッドシステム「スポーツハイブリッド SH-AWD」を採用。高次元でのレスポンスとハンドリング性能を実現した。

「NSX タイプS」は8月3日に世界初公開され、すでに話題を呼んでいる。2代目NSXの集大成とすべく、歴代最高のパフォーマンス、デザインを追求したとしている。

最高出力610ps、最大トルク667Nmを誇る

ホンダ NSX タイプSホンダ NSX タイプS
パフォーマンスに関しては、「全速・全域 Super Car体感」としてスーパーカーらしい一体感、操る喜びを掲げ「タイプSとしての価値を最大化」した。ミッドシップに搭載された3.5リットル V6ツインターボエンジンはさらに高出力化。エンジン単体で22psアップし529psへ。さらにバッテリー出力と使用可能容量を拡大することでシステム最高出力は600psを超える610psへと達した。最大トルクは667Nmを誇る。

また運転時の高揚感やクルマとドライバーとの一体感を高めるためエンジンサウンドをチューニング。さらに減速時などで瞬時に適切なギアにシフトダウンをおこなうことができる「パドルシフト・ダウンシフト」をホンダとして初採用した。

ホンダ NSX タイプSホンダ NSX タイプS
限界域でのコントロール性を高めるべく、タイヤはタイプS専用となるピレリ P-ZEROを採用。フロントが245/35ZR19、リアが305/30ZR20。グリップ性能のさらなる向上に寄与する。また新デザインの専用鍛造アルミホイールにより車幅はそのままにワイドトレッド化。サーキット走行時のパフォーマンスを高めた。

戦闘機のようなアグレッシブな造形

ホンダ NSX タイプSホンダ NSX タイプS
注目はそのデザインだろう。特にフロントマスクは限定車ながら大きくイメージを変え、戦闘機のようなアグレッシブさを手に入れている。開口部が大きく、従来のワイド&ローなスタイリングをより際立たせる造形は、視覚的なインパクトだけでなくタイプSならではのパフォーマンスを実現するためのデザインだという。エアロダイナミクス性能の大幅な向上を追求し、デザイナーとレース経験のある技術者が風洞実験や走行試験を重ねて作り上げた。フロントバンパーのホンダエンブレムもタイプS専用に作り直したという力の入れようだ。

新規造形のリアバンパーもよりワイドさを感じられるものに。レースを走る「NSX GT3 Evo」にインスパイアを受けた造形とし、エアロダイナミクスを大幅に向上させたカーボンディフューザーを装着する。メッシュ部分に金属を用いるなど、質感も向上させている。

ボディカラーは、ホンダとして初めてマットカラー(艶消し)の「カーボンマットグレー・メタリック」を限定新色として採用。このほかにもスーパースポーツとしての魅力を高める全10色を用意する。

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インテリアは、シートのカラーバリエーションを一新(全3色)し、ヘッドレストにNSXロゴの刺繍を施した。またグローブボックスにはタイプS専用ロゴを施して、この限定車を所有する喜びを高めた。

最後の2代目NSX

2代目NSXは、2022年12月をもって終了となることがアナウンスされている。後継モデルについては未発表。今回発表されたタイプSが、最後の2代目NSXであり、集大成ともいえる。限定30台のみが販売されるタイプSは、2022年7月の発売を前に、この9月2日より全国のNSXパフォーマンスディーラーで購入申し込みを開始する。

ホンダ NSX タイプSホンダ NSX タイプS

《宮崎壮人》

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