原材料の高騰 新車価格にも波及---VWとアウディ10月1日から値上げへ[新聞ウォッチ]

新型VWゴルフ
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食卓には欠かせないマヨネーズやマーガリン、さらに家庭用食用油などの値上げが相次いでいる。

中国やインドなどの人口増加や経済成長で世界的に需要が拡大しているほか、異常気象による産地の天候不順などで原料となる大豆や菜種の仕入れ価格が高騰しているためで、さらに、小麦粉や牛肉・豚肉などの価格が上昇しているため、家庭用の冷凍食品の値上げも予定されているという。

冷凍食品などの相次ぐ値上げで家計への打撃は計り知れないが、どうも価格の上昇は食料品ばかりでないようだ。

独自動車大手のフォルクスワーゲン(VW)とアウディの日本法人が、原材料価格の高騰を理由に、日本で販売する新車の大半を10月1日から値上げするという。

両社がそれぞれ発表したもので、きょうの各紙も取り上げている。それによると、VWの値上げ幅は平均約1.5%で、日本で展開する13モデルのうち、10モデルが対象。新型『ゴルフ』は希望小売価格が4万3000円高い295万9000円からとなるという。

また、アウディの値上げ幅は平均2%弱。ほぼ全ての車種が対象で小型車『A3』は9万円高い319万円からになるそうだ。

トヨタ自動車と鉄鋼各社が鋼材価格を2年ぶりに値上げすることで合意するなど、国内自動車大手も鋼材やレアメタル(希少金属)などの原材料価格の上昇に頭を痛めている。「各社の収益が大幅に悪化すれば、値上げの動きが広がる可能性もある」(毎日)とも伝えており、ガソリン価格の高騰とともに車両価格の値上げが浸透すれば「マイカー離れ」のさらなる加速も懸念される。

2021年8月27日付

●アフガン空港付近爆発、自爆テロ、13人死亡か(読売・1面)

●のぞみテレワーク専用車導入、10月から全便で(読売・8面)

●ANA、羽田に「無人売店」きょうオープン(朝日・8面)

●「つながる車」の保険拡大、トヨタ、来年から損保4社で(朝日・9面)

●あおり運転摘発100件、厳罰化1年、9割超ドラレコ活用(朝日・33面)

●VWとアウディ新車10月値上げ、原材料高騰(毎日・9面)

●論点、リニア新幹線の行方(毎日・13面)

●電動キックボード「危険運転」初適用、警視庁(東京・24面)

●モデルナ製ワクチン異物混入、ANAなど接種中断(日経・2面)

●人生100年の羅針盤、「生き抜くことが人生」スズキ相談役鈴木修さん(日経・第二部1面)

《福田俊之》

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