EV充電「待ち時間もプレミアム体験」…アウディが新コンセプトのステーション建設へ

「アウディ充電ハブ」の完成イメージ
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アウディ(Audi)は5月21日、EVなどの電動車向けに、新しいコンセプトの急速充電ステーション、「アウディ充電ハブ」を欧州に建設すると発表した。

アウディの充電ハブの基盤となるのが、「キューブ」だ。コンテナ型のキューブには、リチウムイオン電池が備えられている。開発車両から取り出された使用済みのバッテリーも、キューブに再利用される。直流用の補助ストレージとして機能するため、高圧線や高価な変圧器など、複雑なインフラストラクチャを不要にしているという。

アウディ充電ハブは、蓄電容量が約2.45MWhと大容量だ。このおかげで、最大出力300kWの急速充電が可能な6つの充電ステーションが設置できる。屋根の太陽光発電システムは、追加のグリーンエネルギーを生み出す。また、アウディ充電ハブは、ローカルネットワークの容量にほとんど依存せずに、個々の場所にすばやく移動し、設置することができるという。専用予約機能や高性能充電による待ち時間の短縮などが図られる。

さらに、アウディ充電ハブは、「待ち時間をプレミアム体験にする」をテーマに掲げる。2階のラウンジエリアは、モダンでプレミアムなコンセプトに沿った時間を過ごす場所であり、付加価値のある休憩のための環境を提供する。充電している間、コーヒー休憩を取ることができる。さまざまな軽食や飲み物も用意されている。

アウディ充電ハブでは、約5分で最大100kmの航続に必要なバッテリー容量を充電できる。理想的な条件下ではバッテリーの5~80%の充電が約23分で済むという。なお、アウディ充電ハブは今夏以降、欧州でパイロット運用を開始する予定、としている。

《森脇稔》

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