NEXCO中日本は4月28日、ドライブレコーダーの映像から路面状況を把握する手法の有効性を実証するなど、新たに2件の技術実証を実施すると発表した。
同社はコンソーシアム方式によりオープンイノベーションを推進する組織として「イノベーション交流会」を2019年7月に設立し、現在までに106の企業・団体の会員からの提案内容の実現性などを検討してきた。2019年度以降、すでに23件の技術実証を開始し、うち3件が実用段階に移行している。新たに提案された2件の技術実証を5月から開始する。
新たな実証は、目視で行っている路面状況の把握について、ドライブレコーダーの加速度データと映像とともに、AIを用いて解析し、路面状況の検知制度と検知した路面変状の経時変化の可視化の実現性を検証する。5月から日本電気が主に実施する。
また、現在、橋梁点検に用いているドローンを活用して目視によるのり面点検や道路敷地などを巡回する業務の効率化を実証する。5月から主に丸紅が実施する。
今回の技術実証の追加で全体で20件の技術実証を進めていくことになる。それぞれの実証結果を踏まえ業務への導入の可能性を検証し、導入が可能な場合、速やかに実用化を進める。