スウェーデンにある、BMWの冬季試験施設で撮影されたプロトタイプは、ボンネットに2つのベントを装備し、目立つトランクリッドスポイラーが確認できる。またエキゾーストパイプは見当たらず、トランクリッドに電動モデルであることを示すステッカーが貼られていることからEVだと思われる。車軸間のアンダーボディが延長されており、そこにバッテリーパックが搭載されている可能性がありそうだ。
キャビン内ではリアシートが削除され、代わりにロールケージを配置、2人乗りに改良されているのも怪しい。関係者の話によると、現段階で2つの可能性があるという。

1つはフルエレクトリック版の「M2クーペ」だ。BMWは現在、4ドアEVクーペ『i4M』を開発しているが、こちらは本格的「M」モデルではなく、「M350i」や「M550i」と同様にベースモデルとMモデルの間に位置するMパフォーマンスモデルとなる可能性がある。EV版のM2クーペだとすれば、BMW史上初のピュアEV「M」モデル誕生となる。
もう1つの可能性は新型EVのテストミュールだ。このボディスタイルとサイズを使用しているということは、コンパクトなEVスポーツが新たに開発されていることになる。
この謎のプロトタイプの正体がわかるまであと数か月かかりそうだが、BMWが高性能EVの開発を加速させていることだけは間違いなさそうだ。
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