ベントレー コンチネンタルGT 新型に頂点「スピード」、12気筒ツインターボは659馬力…欧州発表

シリーズ最強モデルらしい専用の内外装

専用チューニングされたシャシー

0-100km/h加速3.6秒で最高速は335km/h

ベントレー・コンチネンタル GT スピード 新型
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ベントレーは3月23日、新型『コンチネンタルGTスピード』(Bentley Continental GT Speed)を欧州で発表した。第3世代となる新型は、ベントレーの101年の歴史の中で、最も高い運動性能を備えたロードカーを目指している。

シリーズ最強モデルらしい専用の内外装

外装は、ラジエターグリルとバンパーロアグリルをダークティントとしたほか、スポーツタイプのドアシルやダークティントのラジエターマトリクスを採用した。フロントフェンダーには、クロームの「スピード」エンブレムがあしらわれる。

ブライトシルバーの専用22インチホイールを装着した。「ジュエル」と呼ばれるフューエルフィラーキャップとオイルフィラーキャップも標準だ。両サイドのドアシルには、イルミネーション付きベントレートレッドプレートが付く。

キャビンは、専用のトリムやバッジ、ハンドクラフトされた素材を採用した。室内はレザーとアルカンターラを使ったデュオトーンカラーとし、ステアリングホイールも同様のカラーで統一されている。内装色には、メインハイド15色とセカンダリーハイド11色が用意されているほか、アルカンターラをレザーに置き換えることもできる。

ベントレーの「ダイヤモンド・イン・ダイヤモンド」キルトを標準装備した。ヘッドレストには、「Speed」の刺繍が施される。ウッドパネルは標準のピアノブラックをはじめ、さまざまな種類が用意されている。 ベントレー・コンチネンタル GT スピード 新型ベントレー・コンチネンタル GT スピード 新型

専用チューニングされたシャシー

新設計の「エレクトロニック・オールホイール・ステアリング」によって、ドライブモードを「ベントレー」や「コンフォート」にした時の動的性能を追求した。「スポーツ」モードでは、「ベントレーダイナミックライド」と「eLSD」を、ステアリングに連動させることができる。

低中速走行での旋回時には、前輪と逆位相に後輪が操舵されて、回頭性が高まる。クイックレシオ化も図られた。一方、高速走行時は後輪が前輪と同位相に操舵され、安定性が向上するという。

「アクティブAWD」も搭載された。すべてのドライブモードで、トラクション制御とトルク配分が見直され、スタンタードモデルの『コンチネンタルGT』とは異なるキャラクターに仕上げられているという。

ベントレーモードとコンフォートモードでは、前後ホイールのグリップバランスを調整する。一方、スポーツモードでは、走行シーンを問わず、トルクがリア寄りに配分されるようになっている。ベントレー・コンチネンタル GT スピード 新型ベントレー・コンチネンタル GT スピード 新型

新型コンチネンタルGTスピードには、eLSDがベントレーで初めて導入された。このeLSDは、トラクションコントロールやアクティブシャシーシステムとの連携を考慮して施されたチューニングによって、左右方向の許容範囲の拡大、前後方向の安定性の向上、アクセルオン時の調整の強化を追求し、悪路ではトラクション性能を高めることを狙った。

ベントレーモードとコンフォートモードでは、eLSDによってトラクションが向上する。スポーツモードでは、アクセルオン/オフ時の調整をバランスさせ、ターンインのレスポンスを改善させ、直進性を向上させるようにeLSDをチューニングしている。

また、スポーツモードでは、トラクションマネジメントシステムがさらに大きなトルクをリアアクスルに配分するため、アクセルオン操作でコーナリングラインを、より確実にトレースできるようになるという。ベントレー・コンチネンタル GT スピード 新型ベントレー・コンチネンタル GT スピード 新型

0-100km/h加速3.6秒で最高速は335km/h

6.0リッターW12 気筒ツインターボ「TSI」エンジンの改良版を搭載し、最大出力は現行のW12モデルを24ps上回る659psを獲得した。最大トルクは91.8kgmを維持している。0~100km/h加速は3.6秒と、0.1秒短縮。最高速は335km/hに到達する。

スポーツモードでは、シフトアップのタイミングを遅らせ、シフトダウンを早めることにより、W12ツインターボエンジンがパワーバンドに長く留まるようチューニングされている。

さらに、スポーツモードではスタンダードなW12モデルと比べて、8速デュアルクラッチトランスミッションが2倍の速さで変速する。始動時とシフトダウン時のエキゾースト特性も強化されている。

《森脇稔》

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