ホンダ 6年ぶりトップ交代、八郷社長の後任に2歳下の三部専務昇格へ[新聞ウォッチ]

東京オリンピック・パラリンピック大会組織委員会の森喜朗会長の後任候補を選ぶ人事はスッタモンダの末、ようやく、橋本聖子五輪相に一本化したようだが、社長在任6年の節目を迎えて早くから観測気球が上がっていたホンダのトップ人事のほうは、波乱含みのサプライズもなく、ほぼ順当な社長交代といえそうだ。

きょうの日経など各紙が取り上げているが、ホンダが、八郷隆弘社長の後任に三部敏宏専務を昇格させる人事を固めたという。八郷社長は2015年6月に就任、世界販売600万台超という大風呂敷を広げた伊東孝紳前社長が進めた拡大路線の修正に奔走。英スウィンドンの四輪工場や狭山工場の閉鎖、さらに、創業者の本田宗一郎時代から続いていた開発体制を見直したほか、コロナ下で収益の改善を図るために自動車レースの最高峰といわれるF1レースからの撤退など、八郷体制の6年間には「苦渋の決断」も少なくなかったようだ。

先に発表した21年3月期決算予想では、新型コロナや半導体不足の影響などで売上高は減少となるものの、最終損益は大手7社の中で、ホンダだけが前年実績を上回る見通しで、社長交代の花道を飾るお膳立ても整った。

ホンダの新社長になる三部氏は大阪府出身で、広島大院修了後、1987年に入社し、エンジン開発部門などを歩み、2019年には、八郷氏の前任まではホンダの社長への“登竜門”とされていた本田技術研究所の社長を兼任し、研究開発を主導してきた。就任後は電動化や自動運転技術の開発競争への対応など課題は山積している。

ホンダで6年ぶりの社長交代は今週2月19日の取締役会で内定するそうだが、八郷社長や経営のかじ取りを二人三脚で推進してきた倉石誠司副社長の処遇については、きょうの報道ベースでは触れられていない。三部氏は59歳、61歳の八郷社長とはわずか2歳下で、「ホンダらしさ」の原動力でもあった“若返り”とはほど遠い人事になるのは気掛かりでもある。

2021年2月18日付

●ワクチン国内初接種、医師ら先行、高齢者4月にも(読売・1面)

●会長候補橋本氏に一本化、五輪組織委、きょう第3回検討委(読売・1面)

●ホンダ社長三部氏起用へ(読売・2面)

●日立系の車部品操業停止、トヨタと取引地震で工場停電(読売・9面)

●車労組ベア要求見送りも、春闘(読売・9面)

●雇調金受給額運輸・旅行業上位に、ANA・近鉄・ディズニー・・苦境(朝日・8面)

●国内旅行消費54%減、20年、客数も半分(東京・6面)

●常磐道4日ぶりに再開(東京・22面)

●ブリヂストン、本業に集中、非タイヤ、売上高6割減に(日経・17面)

●欧州で全乗用車EVに、フォード、30年までEU規制に対応(日経・17面)

《福田俊之》

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