ランドローバー ディフェンダー、従来型25台を限定生産…オフロード競技向けに

5.0リットルV8は最大出力405ps

オフロード競技を前提に足回りを強化

顧客全員が2021年後半に開始される「ランドローバートロフィー」に参加

ランドローバー・ディフェンダー・ワークス V8トロフィー
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ランドローバーは2月10日、英国で開催されるオフロード競技「ランドローバートロフィー」向けに、従来型『ディフェンダー』をベースにした『ディフェンダーワークスV8トロフィー』を25台、限定生産すると発表した。

ディフェンダーワークスV8トロフィーは、ランドローバー・クラシックが開発を担当する。ランドローバー・クラシックは、ジャガー・ランドローバーのスペシャル・オペレーションズに属する1部門であり、世界中のランドローバーの旧車の顧客やファン向けに、車両、サービス、パーツ、エクスペリエンスの提供を行っている。

5.0リットルV8は最大出力405ps

2012~2016年に生産された『ディフェンダーワークスV8』に近い仕様になる。5.0リットルV型8気筒ガソリン自然吸気エンジンは、最大出力405ps/6000rpm、最大トルク52.5kgm/5000rpmを発生する。トランスミッションはZF製の8速ATを組み合わせた。動力性能は、0~96km/h加速が5.6秒、高速度は170km/hとなる。

ボディカラーは、専用のイーストナーイエローで、16インチのスチールホイールもイーストナーイエローで仕上げられる。ホイールアーチやボンネット、リアドアは、ナルビックブラック塗装とした。LEDヘッドランプ、ヘリテージフロントグリル、ランドローバートロフィーエンブレムも装着される。

ショートボディの「90」と、ロングボディの「110」合計で25台を生産する。

オフロード競技を前提に足回りを強化

オフロード競技を前提に、前後のヘビーデューティー・ディファレンシャル、トルクバイアス・センター・ディファレンシャルをはじめ、サスペンションやステアリング、ブレーキは強化される。オフロードでの使用に合わせて、幅広いアップグレードが施されている。

オプションのオールテレーンキットには、フロントウインチ、マルチポイントエクスペディションケージ、ルーフラック、アンダーボディプロテクション、Aバー、車体上側に追加されるエアインテーク、LEDスポットライト、マッドテレインタイヤがセットされている。

室内は、レカロ製スポーツシートを備えたフルブラックのウィンザーレザー張りとした。コントラストイエローのステッチ、「エリオットブラウン」による専用のランドローバートロフィーの時計も装備される。ナビゲーションとモバイルデバイス接続機能を備えたランドローバー・クラシック独自のクラシック・インフォテインメント・システムも採用されている。

顧客全員が2021年後半に開始される「ランドローバートロフィー」に参加

ディフェンダーワークスV8トロフィーの顧客は、英国ヘレフォードシャーのイーストノア城に招待され、オールテレーントレーニングやテストなど3日間のプログラムが行われる。

レーシングドライバー兼スタントドライバーで、「ランドローバーアンバサダー」のジェシカ・ホーキンス氏、1989年の「キャメルトロフィー」を制したボブ・アイブス氏などが、彼らの知識と経験を共有するために、ランドローバートロフィーにアドバイザーとして参加する予定だ。

トレーニングテストの前に、専門家による1対1の授業が行われ、顧客がディフェンダーワークスV8トロフィーでオフロードの運転技術を高める機会を提供する。そして顧客全員が、2021年後半に開始されるランドローバートロフィーに参加し、さまざまな賞を競う。ランドローバートロフィーは、今後数年間続けられる予定だ。

ディフェンダーワークスV8トロフィーは、90と110ともに、ランドローバー・クラシックが直接注文を受け付ける。英国でのベース価格は、90の場合で19万5000ポンド(約2820万円)、としている。

《森脇稔》

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