ジャガーの名車「Cタイプ」、70周年を記念して8台を復刻 2022年に生産へ

ルマン24時間耐久レースを2回制したCタイプ

3.4リットル直列6気筒エンジンは最大出力220hp

仮想的に実車のイメージを確認することが可能に

ジャガー Cタイプ・コンティニュエーション
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ジャガーカーズ(Jaguar Cars)は1月28日、ジャガー「Cタイプ」が誕生70周年を迎えることを記念して、『Cタイプ・コンティニュエーション』を8台、2022年に復刻生産すると発表した。

ルマン24時間耐久レースを2回制したCタイプ

ジャガーカーズは1951年、ジャガー『XK120』をベースにしたレーシングカー、Cタイプを開発した。3.4リットル直列6気筒ガソリンエンジンをチューブラーフレーム+オールアルミボディに搭載し、1951年と1953年のルマン24時間耐久レースで優勝し、ジャガーの名を世界に知らしめた。

Cタイプは1951年から1953年にかけて、53台が生産された。53台のうち、43台は個人向けに販売された。当時生産されたCタイプの市販モデルは、ツインSUキャブレター付きエンジンにドラムブレーキを組み合わせていた。

Cタイプは1952年、当時のモータースポーツにおいて革新的なディスクブレーキ技術を採用した。ジャガーとダンロップによって開発されたディスクブレーキを装着したCタイプは、フランスのランスグランプリにおいて、スターリング・モスにディスクブレーキ搭載車初の勝利をもたらした。

3.4リットル直列6気筒エンジンは最大出力220hp

ジャガーカーズは2022年、Cタイプ・コンティニュエーションを8台生産する予定だ。8台のCタイプ・コンティニュエーションには、1953年にルマン24時間耐久レースを制したワークスチームカーの仕様を反映させる。ウェーバー製のトリプルキャブレターを備えた3.4リットル直列6気筒ガソリンエンジンは、最大出力220hpを引き出す。ディスクブレーキも装備される。

これまでにジャガークラシックが手がけた『Eタイプ』、『XKSS』、『Dタイプ』のコンティニュエーションプログラムで得られたノウハウに基づいて、ジャガークラシックのエンジニアは、ジャガーのアーカイブとオリジナルのCタイプからスキャンしたデータを、最新のコンピューターシステムで解析した。これは、可能な限りオリジナルに忠実なCタイプを製作するためだという。

マルコム・セイヤー、コンペティションマネージャーのロフティ・イングランド、エンジニアのウィリアム・ヘインズ、ボビー・ナイト、ノーマン・デュイスなど、オリジナルのCタイプの開発チームによって作成された元の設計図とジャガーカーズが保有するアーカイブにアクセスすることにより、1953年のオリジナル仕様が正確に再現されるという。

仮想的に実車のイメージを確認することが可能に

さらに、エンジニアリングCADデータを一歩進めて、ジャガークラシックは初めて、特別なオンラインコンフィギュレーターを使用して、仮想的にCタイプ・コンティニュエーションの実車イメージを確認する機会を顧客に提供する。この新しいツールを利用すると、顧客はCタイプ・コンティニュエーションに用意される12のエクステリアカラーと8つのインテリアカラーの中から、カラーとトリムオプションを比較したり、オプションのレーシングラウンド、ステアリングホイールバッジ、ボンネットバッジを装着した姿を確認したりすることができるという。

Cタイプ・コンティニュエーションの顧客は、さらなるオプションとして、FIA(国際自動車連盟)公認のハーネスシステムやロールオーバープロテクションが選択できる。これにより、レースへの参加やサーキット走行、クローズドコースでの使用に対応する、としている。

《森脇稔》

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