アウディ Q5 改良新型に「S」、ターボと電動コンプレッサーでW過給…欧州発表

0~100km/h加速は5.1秒

48Vのマイルドハイブリッド

新デザインのシングルフレームグリル

デジタルOLEDテールライト

アウディSQ5 TDI 改良新型
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アウディは11月12日、改良新型『SQ5 TDI』(Audi SQ5 TDI)を欧州で発表した。同車は、改良新型『Q5』がベースの高性能な「S」モデルだ。

0~100km/h加速は5.1秒

パワートレインには、直噴3.0リットルV型6気筒ターボディーゼル「TDI」エンジンの最新版を搭載する。このエンジンは、ターボチャージャーと電動コンプレッサーでダブル過給されているのが特長だ。電動コンプレッサーは、発進時やエンジンが低回転の状態から加速する場合などに、ターボチャージャーの働きをサポートして、優れたレスポンスとフレキシブルなドライバビリティを追求する。

この結果、最大出力341hp、最大トルク71.4kgmを獲得する。71.4kgmの大トルクは、1750~3250rpmで引き出される特性を持つ。トランスミッションは8速「ティプトロニック」で、駆動方式は4WDの「クワトロ」だ。改良新型SQ5 TDIの動力性能は、0~100km/h加速が5.1秒、最高速は250km/h(リミッター作動)となる。

48Vのマイルドハイブリッド

48Vのマイルドハイブリッドを採用した。48ボルトの電源システム、BAS(ベルト駆動式オルタネーター・スターター)、リチウムイオンバッテリーを組み合わせ、走行中に最長で40秒エンジンを休止させ、惰性走行で燃費を稼ぐ。

エンジンのスタート/ストップ機能も、幅広い走行条件で作動する。減速時には、BASが最大8kWのエネルギーを回生する。アウディによると、マイルドハイブリッドの効果により、実走行で100kmあたり最大0.7リットルの燃料消費を削減するという。

新デザインのシングルフレームグリル

外装もアップデートした。八角形のシングルフレームはSモデル専用デザインだ。従来よりも、フラットで幅広い形状に変更されている。高さを増したサイドインテークには、台形をモチーフにしたデザインが採用された。シングルフレームグリルとサイドインテークは、アルミ仕上げとなる。

LEDヘッドランプの上部には、新しいライトシグネチャーを備えたデイタイムランニングライトが組み込まれている。ボディカラーは全9色をラインナップした。スポーティなブラックアクセントを加えた「スタイリングパッケージ」も選択できる。

リアには、左右のライトクラスターを繋ぐ新しいトリムエレメントと、水平フィンを備えた新しいディフューザーインサートを装備した。マット仕上げのアルミストリップがリアバンパーに組み込まれており、その下にはディフューザーインサートと4本出しの楕円形クロームメッキテールパイプが装備されている。

デジタルOLEDテールライト

テールライトには、「デジタルOLED」テクノロジーを導入した。「OLED」は、均一な光面を生成する非常に効率的な有機発光ダイオードだ。オプションの「OLEDリアライト」は、6つのセグメントから構成される3つのタイルに分割されている。これにより、アウディのデザイナーと開発者は、同一のハードウェアを使用して、異なるライトデザインとシグネチャーを生み出すことが可能になったという。

顧客は、オーダーする際に、3種類のリアライトシグネチャーの中から、好みのデザインを選択することができる。それぞれのライトシグネチャーは、独自のカミングホーム/リービングホームデザインを備えている。「アウディドライブセレクト」のモードを「ダイナミック」に切り替えると、ライトがさらに別のシグネチャーに切り替わる。OLEDリアコンビネーションライトには、近接検知機能も採用した。他の道路ユーザーが、停止している改良新型の後方から2m以内に近づくと、すべてのOLEDセグメントが点灯する。動き始めると、元のライトシグネチャーに戻る。

さらに、OLEDリアライトを搭載した全モデルには、ダイナミックターンインジケーターが装備される。LEDヘッドライトが標準装備され、「マトリクスLED」ヘッドランプがオプション設定された。マトリクスLEDヘッドランプのアダプティブハイビームは、他の道路ユーザーを眩惑することなく路面を明るく照らし、より高い安全性と利便性を提供するという。

《森脇稔》

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