【F1】バルテリ・ボッタス、来季2021年もメルセデスに残留

#77 バルテリ・ボッタス/メルセデスW11(2020年シーズン)
  • #77 バルテリ・ボッタス/メルセデスW11(2020年シーズン)
  • バルテリ・ボッタス(2020年シーズン)
  • バルテリ・ボッタス(右から2人目:2020年シーズン)
  • バルテリ・ボッタス(左:2020年シーズン)
  • バルテリ・ボッタス(2019年日本GP優勝時)

F1に参戦しているメルセデス(Mercedes-AMG Petronas F1 Team)は8月6日、来季2021年シーズンもバルテリ・ボッタスがレースドライバーとしてステアリングを握ることが決まった旨を発表した。

他のドライバーの来季契約状況等から、ボッタスのメルセデス残留は濃厚と見られていたが、それが今季イギリス連戦(シルバーストンでの第4~5戦)の最中に確定された。フィンランド出身のバルテリ・ボッタスは今月28日で31歳。F1には2013年にウイリアムズからレースデビューし、16年王者ニコ・ロズベルグの同年限りでのF1電撃引退に伴い、17年からメルセデスで戦っている。来季でメルセデス在籍5シーズン目。

ボッタスは今季(20年)第4戦終了時点でF1通算8勝、過去の年間最高ランキングは2位(19年)。チームは「今回の契約延長合意によって、少なくとも21年シーズン末までバルテリと一緒に戦えることになった」と喜びを示している。なお、僚友ルイス・ハミルトン(08、14、15、17、18、19年王者)の来季に関しては現段階で正式な発表は確認されていないが、こちらもメルセデス残留濃厚と見られている。

ボッタスは「2021年もメルセデスに留まり、これまでも一緒にエンジョイしてきた成功をさらに積み増していけることがとても嬉しい」と残留を喜ぶ。さらに「子供の頃にF1を大好きになって以来、僕の夢はワールドチャンピオンになることだ。今季のタイトル争いのなかにいるし、メルセデスに残留することで来季も最も可能性の高い場所でそれを争うことができる」と、夢の実現に向けて高い意欲を語っている。

メルセデスは2014年からドライバー部門とコンストラクター部門の2冠タイトルを独占中。つまりボッタスが加入して以降、チームは常に両王座を獲得していることになる。今季もまだ序盤の段階ながら、メルセデスの優勢は既に確立された感も。そのなかでボッタスとしては、よきチームプレイヤーの枠を打破し、僚友ハミルトンを打倒して、自身初のドライバーズタイトル獲得を成し遂げたいところだ。

今季ここまではメルセデスが開幕4連勝。開幕戦をボッタスが制したあとはハミルトンが3連勝中で、第4戦終了時点のドライバーズポイントランキング首位はハミルトン(88点)である。これをランク2位のボッタス(58点)が30点差という小さくはないビハインドで追う形勢となっている。

先週の第4戦イギリスGPでハミルトンとボッタスはともに終盤、タイヤが壊れる事態となったが、ハミルトンがそのまま優勝(25点獲得)できたのに対し、ボッタスは2位を失い11位(ポイント圏外)、ここで点差が開いた。「ルイス(ハミルトン)との戦い(王座争い)において、ちょっと痛かった」と振り返るボッタス。だが、シルバーストンでの連戦となる第5戦“70周年記念”GPに向けて彼は、「今週末(7~9日)、同じトラックで力強くカムバックする決意だ」と闘志を燃やしている。

《遠藤俊幸》

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