クルマの中で好きな音楽をより良い音で楽しみたいと考えているドライバーに向けて、全国の実力“カーオーディオ・プロショップ”が推奨する『入門者向けお薦めプラン』を紹介している。第3回目となる今回は、「スピーカー交換以外」という条件を設けて各店から話を訊いた。 取材に協力してくれたのは以下の3ショップ。広島県福山市の“シティロード福山”、広島県広島市の“Kサウンド”、そして北海道旭川市の“フィスト”。これら3ショップに、予算10万円を目安とするとっておきのお薦めプランを教えてもらった。さて、その中身とは…。 ◆“パワーアンプ内蔵DSP”を導入して、純正スピーカーのままでも音質向上! 最初に、広島県福山市の人気店、“シティロード福山”の小畠さんに訊いた『入門者向けお薦めプラン』から紹介していく。 「スピーカー交換以外のプランをということでしたら、当店ではこれをお薦めしたいですね。 プラグ&プレイの『PLUG&PLAY 640』(税抜価格:5万5000円)を導入するプランです。一般的な車種であれば、取り付け工賃込みでぴったり10万円(税抜)で収められると思います。 『PLUG&PLAY 640』は、いわゆる“パワーアンプ内蔵DSP”です。これをシステムに加えると、詳細なサウンドチューニングが行えるようになりますし、また当機にはパワーアンプも内蔵されていますので、これ1台でシステムを完結できます。しかもユニットが小型ですからインストールスペースも少なくてすみます。 スピーカーが純正のままでも、“パワーアンプ内蔵DSP”の効果は十分発揮されます。聴こえ方の変化幅は、場合によってはスピーカー交換よりも大きいかもしれません。実際に多くのお客様のおクルマに取り付けてきましたし、施工後にはとても喜んでいただけています。 コントロール機能を足すことで発揮される効果は主には3点あります。まずタイムアライメント機能によりステレオイメージがリアルになり、イコライザーでは周波数特性の乱れを緻密に補正できます。また、クロスオーバーが使えるようになることも影響が大きいです。純正スピーカーであってもクロスオーバー調整を追い込むことで、一層のポテンシャルを引き出せますから。 なお“パワーアンプ内蔵DSP”は今、各社からさまざまなモデルが発売されていますが、当機はコスパの高さが光っています。リーズナブルでありながらチューニング機能が充実しているんです。イコライザーもきめ細かく調整できますし。しかも音質的にもあなどれません。 聴こえ方を変えることにご興味があれば、お気軽にご相談ください。もちろんその他のご提案も可能です。お待ちしています」 ◆“コンプリートウーファーボックス”を活用し、本格的な重低音をゲット! 続いては、広島県広島市の実力ショップ“Kサウンド”の石井さんに訊いた話を紹介する。 「スピーカー交換以外でもさまざまなやり方が有り得ていますが、1つを挙げろと言われたら、“低音強化”のプランをお薦めしたいですね。 具体的にはまず、カロッツェリアの『TS-WX2530』(税抜価格:3万7000円)を推したいです。これは既製のボックスにサブウーファーユニットが装着された、いわゆる“コンプリートウーファーボックス”と呼ばれている製品です。ある程度の大きさがありますので、小型・薄型を特長とする“パワードサブウーファー”のようにシート下に取り付けることはできません。しかしサウンド的な満足度はかなり高いです。体の芯に響く本格的な低音を楽しめます。 なお当機はトランクに搭載することになるわけですが、振動板を床面に向けて設置できるので、本体の上に荷物を載せられます。つまり、積載性への影響は実はそれほど大きくはないんです。 そして同じくカロッツェリアの『GM-D8100』(サブウーファー用パワーアンプ、税抜価格:2万1000円)を組み合わせ、あとはケーブル代が約2万円、そして取り付け工賃2万円(車種によって変わる場合もある)を含めて計9万8000円(税抜)で仕上がります。 また、キッカーの『KKP210』(税抜価格:7万5000円)もお薦めです。こちらは、コンプリートウーファーボックスとパワーアンプ、そしてケーブルまでがセットになっていますので、あとは取り付け工賃の2万円を足して9万円5000円(税抜)で収まります。なおキッカーは、本格的な低音を鳴らせる小型・薄型のパワードサブウーファーもラインナップしていますので、荷室が狭いKカーではそちらをご検討されても良いと思います。 “低音強化”策はもちろん、さまざまな『入門者向けお薦めプラン』をご提案できますので、お近くでしたらぜひお気軽にご来店ください」 ◆できるだけ合理的な形で“コントロール機能”をシステムにアドオン! 最後は、北海道旭川市の有名店、“フィスト”の山内さんに訊いた『入門者向けお薦めプラン』を紹介する。 「スピーカー交換以外となると、お薦めなのは“パワーアンプ内蔵DSP”ですね。 これを導入すればコントロール機能をシステムに追加できます。結果、聴こえ方をガラリと変えられるんです。効果が特に大きいのは、“タイムアライメント”機能です。これが使えるようになると、各スピーカーから発せられる音の到達タイミングを揃えられますので、ステレオイメージの再現性が向上します。定位感が増し音の移動感も感じ取れるようになります。 具体的には、オーディソンの『プリマ・シリーズ』の各モデルをお薦めすることが多いですね。当シリーズはラインナップが豊富ですので、想定されるシステムの形に合わせて最適なモデルが選べます。取り付け工賃も込みで10万円ということでしたら、『AP5.9 bit』(税抜価格:7万6000円)が最適です。当機ならフロント2ウェイスピーカーのマルチ駆動ができ、さらにサブウーファーも鳴らせます。 取り付け工賃は、一般的な車種であれば2万円くらいで収まると思います。まずはサウンド制御能力をアドオンすることを優先させて、こまごまとしたことは後から整えていけば良いと思うんです。なので純正スピーカーケーブル等は極力使って、できる限り低コストで収まるように取り付けます。ただ、車種によっては必要な作業や部材が増えて総額が上がる場合もあるのですが。逆に、さらにお安くできる場合も有り得ます。 ちなみにもう1ランク上げて『AP8.9 bit』(税抜価格:10万円)を選ばれても良いと思います。予算はオーバーしますが、当機ならリアスピーカーのコントロールまで可能になりますし、将来的にフロント3ウェイも鳴らせます。 ご来店いただけましたら他にもいろいろなプランをご案内できると思います。まずはお気軽にお問い合わせください」
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