日産自動車と千葉県木更津市、千葉日産自動車、日産プリンス千葉販売、日産サティオ千葉、ハナダ電機技術工業の6者は6月5日、「電気自動車(EV)を活用したまちづくり連携協定」を締結した。
今回の協定は、木更津市、ハナダ電機技術工業が推進するオーガニックなまちづくりと、日産自動車が推進するEVの普及を相互に連携することにより、「温室効果ガスの削減、災害対策の強化及びエネルギーの地産地消等の地域課題の解決に取り組むこと」を目的としている。
協定の内容は、木更津市が、EVの普及を通じて、持続可能な社会の実現に向け、環境負荷の低減に取り組むとともに、地震災害等による大規模停電が発生した際に、市が指定する避難所等へ、千葉日産自動車、日産プリンス千葉販売、日産サティオ千葉が試乗車として所有するEV『日産リーフ』と、ハナダ電機技術工業が所有する『e-NV200』を無償で貸与。電力源として活用することで、避難所の円滑な運営を行い、市民の安全確保に努めるというもの。
日産自動車は、日本が抱える環境負荷低減や災害対策等の課題を解決するため、2018年5月に日本電動化アクション「ブルー・スイッチ」を発表。全国の自治体や企業と協力して、EV普及を通じた社会の変革に積極的に取り組んでいる。一方、木更津市は、「木更津市人と自然が調和した持続可能なまちづくりの推進に関する条例」に基づき、地域一体となって、「木更津SDGs推進モデルORGANIC CITY PROJECT」を推進。今後、導入済みの日産リーフや可搬型給電器の活用を通じ、環境に優しく、防災に強い持続可能なまちづくりを目指していく。また木更津市に事業所を置くハナダ電機技術工業は、電機を中心とした「エネルギーの自産自消」と、人と人との繋がりや単一エネルギーに依存しないことをコンセプトに事業展開し、地域貢献活動や、自然環境保全活動など、オーガニックなまちづくりに取り組んでいる。
今回、日産自動車が推進するブルー・スイッチ活動、木更津市が推進する支え合いによる防災・減災プロジェクトと脱炭素化プロジェクト、ハナダ電機技術工業の環境を意識した地域貢献活動など、それぞれの取り組みに互いが賛同し、協定の締結を行う運びとなった。日産自動車が、締結した自治体・企業との災害連携協定としては、今回の締結が全国で35件目となる。