フルモデルチェンジされたトヨタ『プリウス』のプラグインハイブリッドモデル「プリウスPHV」。従来型と比べEV走行距離は2倍を超え、オプションでは量産車世界初となるソーラー充電システムを採用した。ハイブリッド・プリウスと差別化を図るべく、デザインに変更が見られる。
目次
EV走行距離を68.2kmに拡大…326万1600円より
新型プリウスPHVは、大容量リチウムイオン電池の搭載やプラグインハイブリッドシステムの効率化により、環境性能を大幅に進化させた。EV走行距離を従来比2倍超の68.2kmに拡大したうえ、EV走行最高速度も135km/hとし、電気のみで走行できる領域を拡大。また、1.8リットル高効率エンジンを搭載し、HV走行燃費も37.2km/リットル(JC08モード)の低燃費を実現する。
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金子主査、「別次元の進化を遂げた」…EV走行距離は2倍以上
トヨタ自動車は2月15日、『プリウスPHV』を約5年ぶりに全面改良して発売した。2代目となる新型は、EV(電気自動車)走行の航続距離を従来の26.4kmから68.2kmへと2倍強以上に伸ばすなど、PHVの特徴を引き出す改良に注力した。
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ソーラー充電システムは28万円で普及グレードに設定
トヨタ自動車は2月15日、『プリウスPHV』を約5年ぶりに全面改良して発売した。注目の新技術のひとつが、駆動用の電気を得るための「ソーラー充電システム」で、駆動用としては世界初の実用化となった。
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【試乗】ユーザーが求めているのは「プリウス」ではない…岩貞るみこ
『プリウス』との差別化をはかるべく、いくつかの要素が取り入れられたPHVである。まずデザイン。シャープさが際立つプリウスに比べ、リアまわりを中心にあたたかみのある、やわらかなデザインが採用されている。ぬめっ、というか、ふにゃっというか。街中で見かけると、思わず二度見するような印象的なインパクトである。
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プリウス とは見た目も走りも違う[詳細画像]
トヨタが「次世代環境車の柱」とするプラグインハイブリッド車である、新型『プリウスPHV』。電気のみで走行できる距離を68.2kmまで拡大、環境性能を高めながら、新プラットフォーム「TNGA」の採用やデュアルモータードライブシステムなどにより、“走り”の面でも進化した。
8.8kWh大容量リチウムイオン電池の搭載、プラグインハイブリッドシステムの効率化によりEV走行距離だけでなく、EVによる最高速度も135km/hまで引き上げられた。さらにハイブリッド走行時の燃費も37.2km/リットルと、トヨタ曰く「トップレベルの低燃費」を実現した。
プリウス とは見た目も走りも違う 画像
【650km試乗】ファーストインプレッションは完全に覆された…井元康一郎
トヨタ自動車が今年2月にフルモデルチェンジしたプラグインハイブリッドカー、新型『プリウスPHV』でドライブする機会があった。総走行距離約650km、行動半径で言えば150km程度のドライブであったが、途中、いろいろ興味深いデータも取得できたのでインプレッションをお届けする。
新型プリウスPHVは、2015年冬に登場した第4世代『プリウス』をベースとするプラグインハイブリッド。旧型に対してEV性能が大幅に増強され、またデザインや装備でも差別化が図られるなど、かなりの力作となった。車載バッテリーの総容量は8.8kWh、公称航続距離は標準の15インチホイール+エコタイヤ装着の場合で68.2kmと、同等の容量を持つプラグインハイブリッドカーの中では最高値だ。
【650km試乗】ファーストインプレッションは完全に覆された…井元康一郎 画像
【試乗】上級志向、HVとの差別化は成功するのか…木下隆之
これは「無限航続距離PHV」と呼べるかもしれないなぁ。新型『プリウスPHV』の技術説明を聞いてまず僕は、そんな無茶な発想に至ったのだ。というのも…。
もはやハイブリッド国民車とも言える旗艦モデルの座を欲しいままにしたプリウスでも、唯一の死角があった。素のプリウスの販売は好調でも、EV時代を見据えたPHV(プラグイン・ハイブリッド)は、思うような販売に結びつかなかったのだ。