気になるニュース・気になる内幕。今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析する新聞ウォッチ。…………
新型コロナウイルスの世界の感染者数が、とうとう累計で30万人を超えてしまったという。日本時間3月22日午後9時現在で感染者は約170の国・地域に広がり、計31万1988人に上ったそうだ。死者も1万3000人を超えている。
きょうの各紙も「世界感染30万人超す、新型コロナ、ペース急加速」(毎日)。また、国際オリンピック委員会(IOC)も、2020年開催の東京オリンピックについて延期を含めた検討に入ると発表。今後約4週間で結論を出す方針だという。
そんな中、トヨタ自動車では、従業員に2人目の新型コロナウイルス感染者が確認されたと発表した。
2人目が確認されたのは、1人目と同じ愛知県豊田市の高岡工場に勤務。工場は消毒などのため23日から25日まで一部生産を停止するという。最初に感染が確認された従業員は高岡工場の製造系職場に勤める20代の男性。2人目の感染者も20代の男性従業員で、1人目と同じ生産ラインで働いていたという。
高岡工場では2つあるラインのうち、主力車『カローラ』やスポーツ用多目的車(SUV)の『ハリアー』を生産している第1ラインを停止する。また、濃厚接触者は新たに17人が加わって33人になるとみられ、14日間の自宅待機をさせる方針のようだ。
国内の自動車メーカーではすでにトヨタ傘下の日野自動車でも「陽性」反応の従業員が確認されており、トヨタグループで2社目となる。トヨタは「全事業所に関わる話として受け止め、他拠点においても従業員への注意喚起と健康状態の確認を一層細やかに進めてまいります」とのコメントを発表した。
豊田章男社長は会長を務める日本自動車工業会での先週の記者会見で、世界的に大流行している新型コロナウイルスについては「真剣に考えなければいけないが、深刻には考えないようにしている」と語っていた。主力車種の生産ラインの停止は納車の遅れに.影響する恐れもある.だけに、生産停止が長期化すれば「深刻化」する事態にもなりかねない。
2020年3月23日付
●新型コロナ、五輪開催4週間で判断、IOCが臨時理事会、延期シナリオ協議欧州へ(読売・1面)
●伊、全企業の生産停止(読売・7面)
●世界感染30万人超す、新型コロナ、ペース急加速(毎日・1面)
●JR千駄ケ谷に新ホーム「国立」最寄り駅リニューアル(産経・20面)
●国内景気「すでに後退」9割、エコノミスト分析(日経・3面)
●宅配新幹線、年内に出発、佐川とJR北(日経・5面)