トヨタ「副社長」職廃止の狙い…「らしさ」取り戻すため"若手ツートップ"抜擢[新聞ウォッチ]

CES 2020でプレゼンテーションするトヨタ自動車の豊田社長
  • CES 2020でプレゼンテーションするトヨタ自動車の豊田社長
  • トヨタ自動車の前田昌彦執行役員、新チーフオフィサー
  • トヨタ自動車の近健太執行役員、新チーフオフィサー

気になるニュース・気になる内幕。今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析する新聞ウォッチ。…………

またまた、トヨタ自動車が大胆な役員体制・組織の改正に踏み切る。1年前に「専務」や「常務」の肩書きをなくして「幹部職」などに変更したばかりだったが、こんどは4月1日付で「副社長」の肩書きまでを廃止し、同格の「執行役員」に一本化するという。

現在、トヨタの執行役員は豊田章男社長以下、6人の副社長とそれ以外の18人の25人で構成しているが、副社長職の廃止により同格の執行役員としては現在の18人から21人が横一線で並ぶことになる。「チーフオフィサー」や「カンパニープレジデント」、「地域最高経営責任者(CEO)」などの名称でそれぞれの部署を統括する体制にモデルチェンジする。

トヨタが「副社長」のポストを廃止するのは、1982年に工販合併でトヨタが現体制になって以来、初めてのケースとなる。現在副社長の6人のうち、河合満、小林耕士、寺師茂樹、友山茂樹の4氏は「執行役員」の肩書きで「チーフオフィサー」としてそれぞれ担当部門のトップとなるが、吉田守孝氏は退任。ディディエ・ルロワ氏も執行役員は退くが取締役としては継続するという。

きょうの日経なども取り上げているが、就任11年目の豊田社長は「次世代のために私がやらなければならないことは何よりも『トヨタらしさ』を取り戻すこと」。「階層を減らすことによって、私自身が、次世代のリーダーたちと直接会話をし、一緒に悩む時間を増やす」などとのコメントを発表。

今回の新体制で注目人事は、チーフオフィサーとなる近健太と前田昌彦の両氏。2人とも51歳の同世代で近氏が文系、前田氏が理系の違いはあるが同じ東北大学の出身だ。しかも、現副社長の河合氏は72歳iになり、小林氏も71歳で、チーフオフィサーでも両副社長とは20歳以上の年の差がある。サッカーの日本代表に例えれば、近、前田両氏はU-20からの抜擢選手のようなもの。長期政権の豊田体制は超ベテランと若手のツートップが「ワンチーム」となってしばらくは支えることにもなりそうだ。

2020年3月4日付

●新型肺炎 米、0.5%緊急利下げ、G7共同声明 (読売・1面)

●トヨタ副社長職廃止へ (読売・8面)

●サポカー補助金申請は9日から (読売・8面)

●運転免許更新に実技、違反歴ある75歳以上 (読売・32面)

●楽天携帯安さで勝負、料金プラン発表 (毎日・7面)

●「あおり」罰則夏前にも、道交法改正案か閣議決定 (毎日・24面)

●3・11追悼式中止へ、新型肺炎、6日閣議決定へ(産経・1面)

●羽田新ルート「急角度変更を」国際航空協会が要請 (東京・1面)

●世界企業1~3月減益も、新型コロナで一転、資源や物流悪化 (日経・1面)

●BYDに補助金200億円、中国政府からEV関連で (日経・8面)

●「回復、来年度も難しい」日産・内田社長、新型コロナが影響(日経・13面)

●自動運転、優勝劣敗の兆し(日経・14面)

《福田俊之》

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