気仙沼線・大船渡線柳津-気仙沼-盛間の鉄道事業廃止は半年ほど繰上げに 4月1日付け廃止を認定

鉄道事業廃止区間に入る大船渡線盛付近を走行する30年ほど前の臨時列車『三陸パノラマ号』。1989年8月。
  • 鉄道事業廃止区間に入る大船渡線盛付近を走行する30年ほど前の臨時列車『三陸パノラマ号』。1989年8月。
  • 2017年3月の大船渡線盛駅。列車はBRT化され、2019年3月にリアス線となった三陸鉄道と接続している。

国土交通省東北運輸局は1月29日、JR東日本から2019年11月12日付けで出されていた、気仙沼線柳津(やないづ)~気仙沼間55.3kmと大船渡線気仙沼~盛(さかり)間43.7kmの鉄道事業廃止申請について、廃止日を4月1日に繰り上げることを認定した。

申請時点の廃止日は2020年(令和2年)11月13日とされていたが、東北運輸局が利害関係人に対して「廃止を行った場合における公衆の利便の確保」に関する意見聴取を行なった結果、「廃止の日を令和2年4月1日に繰り上げたとしても公衆の利便を阻害するおそれがないと認める」という判断が下された。

両区間とも2011年3月に発生した東日本大震災の津波被害で路盤が流出するなど甚大な被害を受け、気仙沼線は2012年8月、大船渡線は2013年3月にバス高速輸送システム(Bus Rapid Transit=BRT)により仮復旧し、鉄道の代行輸送を担っていた。

4月1日の廃止が正式に決定されれば、気仙沼線柳津~気仙沼間は1977年12月の全通以来およそ42年余、大船渡線気仙沼~盛間は1935年9月の全通以来およそ84年余の歴史に幕が下ろされることになる。

廃止後は代替バス路線として運営されることになるが、JR東日本では「BRTは道路運送法に基づき運行しており、鉄道事業の廃止による運行・サービス水準の変更はございません」としている。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

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