東京オリンピック2020、交通の混雑緩和に「水上輸送船」運航も浮上[新聞ウォッチ]

日の出埠頭(中央)
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気になるニュース・気になる内幕。今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析する新聞ウォッチ。…………

2020年夏に開催する東京五輪・パラリンピックで陸上輸送の混雑を緩和する対応策の一つとして、大会組織委員会と東京都が、期間中に都心から臨海部の会場に観客を運ぶ水上輸送船を運航する方針を決めたという。

きょうの読売が社会面のトップ記事で報じている。それによると、観客用の輸送船が運航されるのは、ボート・カヌー競技の会場「海の森水上競技場」や馬術で使われる「海の森クロスカントリーコース」に隣接する船着き場と、JR浜松町駅に近い日の出ふ頭の小型船ターミナルの間を結ぶルートのようだ。

記事では輸送手段としてだけではなく、聖火台の設置場所などを通り、観客らに東京の魅力を発信する狙いもあるとも伝えている。

埋め立て地にある競技会場にはそれぞれ大会中、1日当たり最大約1万6000人の観客が訪れる見通したが、最寄り駅からはバスやタクシーを使っても15~20分かかることから、観客の輸送手段が課題となっており、「水上輸送を併用することで、周辺道路の混雑緩和効果も期待できる」(読売)としている。

水上輸送には民間の船会社の最大定員300~500人ほどの旅客船を活用する方向で調整中で、大会関係者は観客の輸送緩和にあの手この手のアイデアを考案している。

ただ、真夏の風物詩にもなっいている納涼船での夕涼みならともかく、真夏の太陽がぎらぎら輝く最中にすし詰め状態も予想される”輸送船”では、快適なクルージングの旅を楽しむことができるかどうかは疑わしい。

2019年12月23日付

●社説・2019年回顧・日本、新時代の到来を実感した1年(読売・3面)

●My2020 ホンダの技術、車いすにも(読売・21面)

●競技会場へ船の旅、観客輸送名所見物も(読売・27面)

●東京駅から続く光の街道、丸の内「東京ミチテラス」(東京・18面)

●復興支援道路常磐道と接続(東京・22面)

●内閣支持率横ばい50%、桜を見る会「納得できず」74%世論調査(日経・1面)

●経営の視点、「トヨタ入っている」へ一歩、水素車中核部品、中国で外販(日経・5面)

●ニュース一言、横浜ゴム・山石社長(日経・5面)

《福田俊之》

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