JR九州と西日本鉄道(西鉄)は10月23日、「輸送サービスにおける連携に関する覚書」を締結したと発表した。今後、両社は輸送サービスの利便性向上に向けて連携して取り組む。
西鉄福岡(天神)~大牟田間の天神大牟田線を基幹とする西鉄は、かつて国鉄鹿児島本線博多~大牟田間でライバル関係にあり、それはJR九州へ移行しても続いていたが、両社は今後予想される人口減少や自動運転の伸展などによる技術革新、地球環境への配慮などといった点から大きな変革が求められることから、「会社の枠を超えて連携し、お客さま目線での『利便性の高い輸送サービスの実現』に取り組む」としている。
具体的な取組み内容は今後検討されていくが、当初は各所で取組みが進んでいるMobility as a Service(MaaS)を視野に入れていくとともに、公共交通の利用促進にも取り組み、乗換え利便性の向上や、ビッグデータを活用した新たなモビリティサービスの提供といった新技術を活用した輸送サービスの実現などを図っていくという。